えんとつ町のプペルを、読んでくださった方へキンコン西野さんの あとがき | 太陽と月のしずく

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あまやどりの店主 アリアこと 阿部直海のつぶやきブログです。

 
  おはようございます  アリアです♪
 
えんとつ町のプペル』を、読んでくださった方へ
是非
あとがきも、読んでいただきたいと思いましたので
ここへ残します。
 
あとがき
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。キングコング西野亮廣です。

えんとつ町は煙突だらけで、そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。朝か
ら晩までモックモク。えんとつ町に住む人は、青い空を知りやしない。輝く空を知り
やしない。『空』という概念がないものですから、見上げることもしません。

そんな町に突如現れたゴミ人間と、その友達の煙突掃除屋が、それでも空を見上げる
もんだから、町から袋叩きに遭ってしまいます。えんとつ町は、夢を語れば笑われて
、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺。

そして、「夢を見る」「夢を語る」「行動する」といった、大人になる過程で皆が折
り合いをつけて捨てたモノをまだ持ち続けているという意味で、主人公を《ゴミ人間
》にしてみました。

『えんとつ町のプペル』は、そんな物語です。いかがでしたか?

実は今回、この絵本を最後まで無料で公開したのは、とても勇気がいることでした。
僕だけでなく、この作品に携わっているスタッフは、この絵本の売り上げで生活をし
ているからです。ただ一方で、「2000円の絵本は、子供が、子供の意思で手を出すこ
とができない」という声も耳にしました。
たしかに、2000円は決して安くない値段です。僕は子供に届けたいと思うけれど、「
お金」という理由だけで、受け取りたくても受け取れない子がいる事実。

だったらいっそのこと、「お金なんて取っ払ってしまおう」と思いました。『えんと
つ町のプペル』を、お金を出して買いたい人は買って、無料で読みたい人は無料で読
める絵本にしてしまおう、と。

せっかく生んだ作品も、お客さんの手に届かないと、生まれたことにはなりません。
10万部《売れる》ことよりも、1000万人が《知っている》ことの方が、はるかに価値
があると僕は考えます。

それに、人間が幸せになる為に作り出した『お金』で、人間に格差ができるのなんて
、やっぱり全然面白くない。お小遣いなんて貰えない幼稚園児や小学生が、出費が重
なって金欠になった学生や主婦が、何かの事情で本屋さんまで足を運ぶことができな
くなってしまった人達が、それでも手に入れられるモノにしたい。

今回の無料公開が、どう転ぶかは分かりません。この絵本の制作には4年半を費やし
ました。もしかすると、この挑戦により、一冊も売れなくなってしまうかもしれませ
ん。しかし、たとえそうなったとしても、たくさんの人が『えんとつ町のプペル』を
知ってくれさえすれば、また次の挑戦ができると僕は信じています。

今、足がプルプル震えているのですが、皆様に1つだけお願いがあります。「おい、
西野!お前のその心意気、買ったぞ!」という方は、ぜひこの記事をシェアしていた
だけないでしょうか?

たくさんの人に『えんとつ町のプペル』を届けるため、どうか宜しくお願い致します

最後に。ページ数の関係でカットになりましたが、主人公の一人であるルビッチの父
親がルビッチにかけた言葉を、ここに記しておきます。



他の誰も見ていなくてもいい。

黒い煙のその先に、お前が光を見たのなら、

行動しろ。思いしれ。そして、常識に屈するな。

お前がその目で見たものが真実だ。

あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。

信じぬくんだ。たとえ一人になっても。


 
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最後に。ページ数の関係でカットになりましたが
信じぬくんだ。たとえ一人になっても。

        ・・・終わり