
でも、その出会いの前に、山本加津子さんのメルマガに共通する話がありましたので
、紹介いたします♪
このあいだ、柴田保之先生と子どもさんとのお話を聞いていたときのことです。
障害を持つさまざまな年齢の人が集まり、柴田先生が手に触れながら気持ちを読み
取ってお話されました。あかさたなスキャンの高速版は、見ていると、あれは魔法だ
としか考えられないくらいのすごいものです。先生はすらすらとみなさんのお話を代
弁されていました。
とても印象的だった人がいます。それは、四肢麻痺でたくさんの機械を装着した小さ
な女性でした。車椅子でもなくフラットのストレッチャーのような移動ベッドで、家
族のかたといらしていました。自分でお話しをしたこともないだろう彼女の思いが、
柴田先生の口から話されました。その内容は「私はしあわせです。」というものでし
た。「私はしあわせなことに、よい人にたくさん恵まれ、どこも動かすことができな
いのに『なにもかも分かっているね。』と理解してもらっています。思いがあること
をみんなにわかってもらって本当に幸せです。しかし中途障害の方は肩身が狭かった
り、気持ちを十分わかってもらえていなくて、たいへんだろうなぁといつも感じてい
ます。私ばかり理解されて申し訳ないくらいです。」というようなことを話されまし
た。
本当にそれには驚きました。そして他の参加者で、手足は動かせるけれど思い通りに
十分動かせられるわけではなく、声はあげられるけれど言葉は話したことのない小学
生の女の子がいました。その子は「私は嬉しくても泣くけれど、泣いたときに嫌だっ
たり苦しいと誤解されて、その嬉しいことが中断されてしまうことが悲しい。」と言
いました。
また、ある程度話せる若い男性が、「言いたいことを言おうとすると頭が真っ白に
なってしまうから、思いとは別に決まっている言葉を繰返し言ってしまう。」と話し
ていました。そして、言った言葉だけではなく、思いは内に潜んでいることをわかっ
てもらえたら嬉しいと言いました。
不思議ですよね。はじめの全くの寝たきりの女性は、自分からのアクション、表情や
発言や身ぶりでの意思表示や、そういったことをひとつもしていないのに、だからこ
そすべてがあると周りにわかってもらえているというのです。
しかし、突然大声で泣き出したり、手で払いのけたり、あたかも感情を指すような言
葉を発する相手に対しての周りの反応は、特定の認識力の範疇しか通じないと思った
り、こういった性格だから、と決めつけたり、泣いているのは嫌だから、笑っている
から嬉しいはず、と自分の価値観で判断されてしまっているのです。
そう、何故かアクションを起こすことの出来ている人の方が、人間関係や意志疎通に
難しさを感じているのです。不思議だけど、真実を見た思いでした。
見えるもの、感じ取ったものが、すべてじゃない。それに気づかないまでは、いつま
でもひっきりなしにやってくる自分が感じている感情の波の中で揺られなければなら
ないのです。あたかも誰かが起こした波だと思いながら。
そして、障害をもっている方より、そうでない人への方が、常識と期待という風で波
を荒げているように、感じます。
やっぱり面白いです。人はね、相手が健常(だと自分が判断してる)人には、かなり風
を吹かせていると思うのです。しかも、役職をつけたらなおさら。「母親役」とか
「子ども役」とか、「お医者さん役」とか「先生役」とか。その常識と期待という風
は、自分が作り上げたものでしかない風なのに、あたかもその相手が波を荒げている
と錯覚しているのです。もっというと、波という感情なんてどうでもいいものである
し、そして、そんな波で溺れたりなんかはしないのです。波がきても力をいれずに浮
遊していたら、ぷっかり浮かんでいつの間にか岸までたどり着いてたりして。あぁ、
でも、岸という目的もないのかもしれないけれど。動かないものなんてなくって、全
体で絶えず動いている海のような存在、そのものが私なのかも。宇宙だってそうだ
し。ずっとずっと動いていて在るものだから。
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このメルマガは脳幹出血で倒れ、これまでの医学の常識では再起不能と思われていた
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つづく