陰謀論の台頭 | 『月刊日本』編集部ブログ

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日本の自立と再生をめざす言論誌

 弊誌2月号は22日より店頭販売を開始しています。


 今月号では「危うし!アベノミクス」という特集を組み、アベノミクスの問題点を取り上げました。


 安倍政権の経済関連の閣僚を見てみると、そこには矛盾が見られます。積極財政・公共投資を主張する閣僚がいる一方で、小泉・竹中路線を引き継いでいるような人たちもいます。実際、小泉政権時代に構造改革を推進した経済財政諮問会議が復活し、産業競争力会議に竹中平蔵氏が加わりました。この点については、「アベノミクスに潜む新自由主義」という側面から、ジャーナリストの東谷暁氏に論じていただきました。


 外交に目を転じてみますと、安倍政権は概ね良好なスタートを切ったように思います。しかし、気がかりなのが普天間問題と慰安婦問題です。この慰安婦問題に対して、安倍政権を支持する親米保守派は強硬な姿勢で臨んでいますが、慰安婦問題については韓国だけでなく、アメリカも厳しい姿勢を示しています。いずれ親米保守は股裂き状態に陥ることになるでしょう。安倍政権はこの問題にどのように対処していくべきか、元外務省欧亜局長の東郷和彦氏のインタビューをご参照いただければと思います。


 現在の日本社会が閉塞状況に陥っているのは、今回の総選挙の得票率の低さからも明らかです。国民の政治不信は高まり、国民の気分と政治の実態は乖離しつつあります。作家の佐藤優氏は、こうした状況下では陰謀論が台頭する恐れがあると指摘しています。佐藤氏のインタビューは、これからの日本政治を占う上でも重要なものとなっています。


 その他にも読み応えのある記事が満載です。ご一読いただければと思います。(YN)







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