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BOSSの独り言

月刊BOSS編集長・関慎夫がつづるインサイドニュース・ブログ

月刊BOSS6月号は本日発売になりました。
特集は「テレビ東京流弱者の戦術」。
開局50周年を迎え、視聴率も健闘しているテレビ東京を取り上げています。かつてテレビ東京は「番外地」と呼ばれるほどの弱小テレビ局でした。お金はないし、人もいない。一時は1日4時間放送を余儀なくされています。
その弱小局が、弱者ながらもいかにして這い上がってきたか、歴史的経緯も含め解説しています。
中小企業の多くが、人、モノ、金なしの三重苦に喘いでいます。そういう企業にとって、テレビ東京の歩んだ道は大いに参考になるはずです。弱いからこそ他社と同じことはやらない。それを貫いていけば、いずれ強みに昇華する。その象徴がテレビ東京です。
ぜひご一読を。

月刊BOSSはこの号から価格改定により、1部600円(税込)としました。これまでが800円でしたから消費税増税便乗値上げどころか大幅値下げです。消費税増税が決まった昨年以降、価格をどうするかは、非常に悩みました。ただでさえ雑誌全般の売り上げが低迷しています。ここで値上げをしたら、読者が離れてしまうのでは、という恐怖心もありました。
そこで熟慮を重ねた結果、思い切って値下げすることを決断しました。いまだからこそ、上昇志向を持つ人の羅針盤たらんとする月刊BOSSの役割は高まっています。そこで、より多くの人に手に取ってもらえるよう、値下げに踏み切ったのです。
もちろん質は落としません。というよりさらにブラッシュアップして、より面白く、よりわかりやすく、よりためになる雑誌を目指します。今後ともよろしくお願いします。
南氷洋での調査捕鯨が中止に追い込まれました。
これを受けて、「鯨食は日本固有文化」と憤っている人がいます。
その気持ち、わからなくはないけれど、私自身、この2年間は鯨を食べていないし、その前だって、鯨ベーコンを居酒屋で1枚か2枚食べた程度。若い頃に、新宿や渋谷の専門店に何度か通ったことはあるけれど、とてもではないけれど、鯨食になじんでいるとは言えませんし、いまこの瞬間に日本からずべての鯨肉がなくなったからといって、まったく痛痒は感じません。
ですから、南氷洋の調査捕鯨中止も、いまひとつ実感がわかない。現実に鯨で生計を立てている人もいるわけなので、あまり迂闊なことは言えませんが、鯨食はとっくに、能や狂言などの伝統芸能同様、国の保護なくては存続できない伝統食になってしまっています。
今後、北太平洋での調査捕鯨も中止に追い込まれる可能性がありますが、近海での鯨漁は続けることができるようです。細々と、文化を継承するしか道はなさそうです。

桜が満開です。
ということでブログを再開します。
いざ休んでしまうと、楽なことは楽なのですが、いろんなニュースを見たり聞いたりしながた、これをこの視点から書いたら面白いのにな、というのが多々あったのも事実です。
これからは、月に10本というノルマに縛られず、思いつくまま、綴っていこうと思います。

とはいえ今日は4月1日ですから、再開ということも含めてあまり信用しないでね。
やっと暖かくなりました。
今日はコートなしで出歩けます。
といっても明日からはまた寒くなるとか。でも前進と後退を繰り返しながら、徐々に暖かくなっていくんでしょうね。一ヵ月後には桜も咲いているはずです。
ちょっとセンチメンタルな書き出しになってしまいましたが、実は今日をもって、このブログをいったん休止したいと思います。
開始からほぼ8年、2007年1月からは毎月10度の更新をなんとか果たしてきました。今日のブログで今月もちょうど10本です。もともと筆不精の私にしてはよく続いたと思います。
といって未来永劫やめるわけではいけません。当ブログを再開するかもしれないし、facebookで再登場するかもしれません。いつになるかはわかりませんが。
その日まで、しばらくお別れです。

今日の日経新聞のスポーツ欄に、パナソニック専務役員の鍛冶舎巧さんの記事が掲載されていました。
鍛冶舎さんはこの4月1日付で顧問に退任、熊本県八代市の私立秀学館高校の野球部監督になるそうです。
鍛冶舎さんは元高校球児。早大、松下電器で野球を続け、ドラフト2位で阪神に指名されるほどの名選手でした。松下野球部監督や日本代表コーチなども務めたほか、高校野球の解説者としても有名で、一時は決勝戦のほとんどを解説していました。
サラリーマンとしても順風で、広報担当の役員を長らく務め、パナソニックを取材する人間にとっては避けては通れない人でした。私もいろんな思い出があります。
広報だけでなくスポーツ部門も鍛冶舎さんの担当でした。パナは三洋電機や松下電工と合併したことで、一時はサッカー(ガンバ)、野球、ラグビー、バスケット、バレー、アメリカンフットボール、バドミントンといったスポーツチームを所有するなど、企業スポーツにもっとも熱心な企業でした。またオリンピックのトップスポンサーを長年にわたって務めていますし、一昨年までは、石川遼がパナソニックに所属していました。それらのすべてを鍛冶舎さんんが掌握していたのです。
ところが、パナソニックの業績不振もあり、バスケット、バドミントンからは撤退、石川遼との契約も終わり、パナソニックオープンというトーナメントもやめてしまいました。鍛冶舎さんとしては寂しかったでしょうね。
鍛冶舎さんとしては3月9日のラグビー日本選手権で、パナソニックワイルドナイツにチーム名が三洋電機からパナソニックへ代わってから初めての優勝を味わいたいところです。
新たに高校球児を指導するということですが、少年野球では監督として世界一を経験しています。甲子園での活躍を期待したいところです。でもその時の解説者はやりにくいだろうな。
今日の午後1時から、元セゾングループ総帥で作家・詩人の堤清二さん(辻井喬)のお別れの会が帝国ホテルであったので、花をたむけてきました。
1988年に月刊BOSSの前身、月刊経営塾が創刊したのですが、その創刊号から、発行人だった針木康雄は堤さんを批判し続けてきました。その後セゾンは、ヘリコプター事故が連続、さらにはバブル経済の崩壊で多額の負債を追って、堤さんは経営責任を問われて退陣、セゾングループは解体への道筋をたどります。
その過程において、月刊経営塾の果たした役割はけっして小さくなかったと思っています。
それだけに、堤さんには大変、嫌われました。パーティなんかで見かけて名刺を差し出し「月刊経営塾の……」と話しかけても名刺さえ受け取ってもらえなかった。だから、まともな取材は一度もしたことはありません。でも常に気になる存在でした。
いまごろ天国で、2年前、一足早く逝った針木と喧嘩をしていたら面白いのですが(もっとも堤さんは間違いなく天国に行っているでしょうが、針木の場合は少し疑問が……)。
テレビを観ていたら、たったいまソチから日本選手団が帰ってきました。浅田真央選手がさかんにフラッシュライトを浴びています。
奇しくも今日の週刊朝日とサンデー毎日は揃って「ありがとう、真央ちゃん」という記事を
掲載しています。
私はひねくれているため、こういう表現にとても違和感を感じてしまいます。
素直な見方をすれば、それだけ今回のショートの失敗からフリーでの立ち直りに感動した人が多かったということですが、私自身がフィギアスケートそのものにあまり興味を持っていないだけに、なんでありがとうなんだろう、と思ってしまいます。
いつの頃からか、スポーツ選手やスポーツチームにありがとうと言うことが当たり前になってしまった。私のあやふやな記憶では、1974年に長嶋茂雄が現役引退して、後楽園球場を一周した時、「ありがとう」と叫ばれていたのが最初のような気がします。ただそれ以降、あまり聞かなくなったのですが、1990年代の入り、日本全体が自信をなくしていく中で、愛国心の発露としてスポーツに注目が集まり、それに比例して「ありがとう」と言う回数が増えていったように思います。
みなさんは、違和感を感じませんか?
月刊BOSS4月号は本日発売です。
今号の特集は「4月1日目前!あなたの会社は値上げできますか」というものです。
消費税が5%から8%に上がります。97年、3%が5%になった時には、日本経済はどん底にまで落ち込んでいます。今度はそうならないよう、政府・日銀は手を打っていますが、果たしてどうなるか、はっきり言って、4月になってみなければわかりません。
個別の企業にとっても、消費税分を価格に転嫁するかどうかというのは非常に大きな問題です。特に下請け企業など中小零細企業にとっては死活問題となりかねません。中小企業庁は転嫁Gメンを組織し、スムースに転嫁できるよう監視しています。
でも現実には、たとえばイオンがトップバリュの価格を引き下げるなど、消費に影響出ないよう、対策を打っています。当然、PB製造メーカーも、その一部を負担することになります。
各企業が4月1日以降に向け、どう動いているかもレポートしていますので、ご一読を。
ソニーのプレイステーション4(PS4)の日本国内での発売が昨日、始まりました。欧米では昨年末に発売、好評を博しているマシンがいよいよ本国に投入されたのです。
昨日、各電気店にはそれなりの行列ができて、まずまずのスタートを切ったようです。
私はゲームをやりませんし、SNSもほとんどやりません。ですので、PS4の機能は私にはあまり興味のないものばかりです。でも私の趣味とは別にして、そのスペックの高さはわかります。
任天堂のDSとWiiが絶好調だった頃、任天堂の岩田聡社長は、ゲームが難しくなりすぎて、一般の人には手が出せないものになった。そういう人にゲームをやってもらうためにDSとWiiがあると語り、実際、両機は大ヒットしました。しかし、そうやって広めたゲーム人口は、非常にうつろで、簡単にスマホに動いてしまった。
その点、コアのゲームファンに満足できるマシンをつくり続けたソニーのほうが、ゲーム業界での存在感を示しています。
少し前までのビジネスモデルがあっという間に通用しなくなる。いまや3年たてば、ビジネスモデルは一切通用しなくなるような変化の激しい時代を迎えています。
いかにして次の時代に備えておくか。みんなそんなことはわかっているけれど、やるとなるとむずかしい。これだから経営というのはむずかしい。
ソチ五輪も間もなく終わりです。
で、いま話題になっているのが、競技よりも森元首相の「大事なところで必ず転ぶ」との発言です。
ネット上では、東京オリンピック組織委員会会長を辞めろとの声で満ち満ちています。
でも、全発言を読むと、そんなひどいことは言ってないのに、と思うのです。
森さんらしい、その場で受けを取ろうというサービス精神の発露が裏目に出るという、いかにも森さんらしい発言です。
やや軽卒だとは思いますが、そこまで糾弾されることでもないだろうに。もっと私は月刊BOSSで森さんにはさんざん世話になっているし、森さんの性格を普通の人よりはよく知っているので、受け止め方が好意的になっているのも間違いないところですが。
それにしても、首相を辞めてもう13年もたつのに、この嫌われ方。ある意味、ものすごい存在感です。