こんばんてーん

 

げきみそです。

 

 

 

昨日の続き、

 

今年の「THE SECOND」グランプリファイナルの話、一回戦の各試合を過ぎましたので、あらためて準決勝から。

 

 

その準決勝第1試合は、ガクテンソクvs金属バット。

 

先攻、ガクテンソク。

結婚してるんですよっていうよじょうさん、から自身のプロポーズの話…も客席の無反応っぷりに「円安がー」とか「インボイス制度がー」と話をそらそうとする奥田さん、なんていう掴みから。

 

家族のために副業も頑張らないと、って色々考えてる話でアイデアが上がってる〜や、アドベンチャー企業〜など細かな言い間違い、まず親ネズミが〜ってアウトな入り方、それを的確に訂正していったりするテンポの良いやり取り。

 

ツッコミにも怯まず全く言い負かせない、よじょうさんのサイコ感が程好く出ているガクテンソクらしいネタでしたね。

 

 

 

後攻、金属バット。

最近は趣味で料理をしているという導入から、軽率な「料理なんか」という相槌に強く反応、それに「お客さんは今日!漫才を観に来てくれています!」と生活に必要ではないことの大事さみたいなものを説く流れ。

 

あの「〜なんか」って言葉尻から説教モードになるスイッチ、あれはあれで金属バットらしい狂気が滲み出てて良かったですねw

 

後半は宥めつつ説教に乗ったり、我慢できずに謝りながらビンタしちゃったり、フォーマットから予想出来そうなところを少しズラしていく感じ。ベタな部分の可愛らしさと強めの関西弁との強弱が上手い。

 

 

結果は、ガクテンソクの勝利!

 

ここもハイレベルでした…昨年でいうとギャロップvs囲碁将棋みたいな実質決勝戦ともいえる試合。両コンビ共に1点がついてしまっていたが、これは1本目から期待値の高さ故だろうか。

 

安定してハードルを超えられたガクテンソクに対して、おそらく金属バットは致死量の関西弁(笑)からアウトローな色を期待され過ぎたのかな?

 

あとは…私の好きな格言(?)に「クドさでウケるのは3度まで」というのがありますが、あの「お客さんは〜」の件がしつこいと感じる人が多かったのかもしれない。

 

 

 

 

続く準決勝第2試合、タモンズvsザ・パンチ。

 

先攻、タモンズ。

高校の同級生という2人、同窓会でのエピソードから大波さんに腹が立っている安部さん、お互いの誕生日にプレゼントを送り合っているがその内容に納得がいかないという話。

 

毎年ビール券で手抜きなことを指摘、もっと自分のことを考えて選んで欲しいっていうメンヘラおじさん(笑)の抗議。かたや自分はオルゴールやスノードームなど若干困るプレゼントをしている…とか、根本的には仲良しなおじさんの痴話喧嘩。

 

熱弁してるところ顔面をぐりっとされてからの、1本目で腹を出された時みたいな嫌がり方、シュート回転を掛けるな!右バッターの足元に!とかの例えは一部野球好きには刺さったと思うw

 

 

 

後攻、ザ・パンチ。

こちらも掴みには松尾さんが当日誕生日だとか要らぬウソを言う浜崎さん、あの首の振りや客席へのウザさ満点の微笑みかけなど、適当な感じがあの日はハマってたね。

 

ネタは休日に海外ドラマを観ているって話からゾンビ物にありがちなシーンをやってみる流れ、ゾンビに噛まれたら…で自分に構わず逃げろっていう場面。

 

浜崎さんのくだらない駄洒落に真っ直ぐつまらないというツッコミ、後半のふてぶてしい態度など1本目も踏襲しつつのベタな魅力。

 

 

結果は、ザ・パンチの勝利!

 

吉本のマネージメントが同じ中尾班っていうニッチな情報もあり(笑)いぶし銀な対決になっていましたが、ここは芸歴の分で巧かったのかザ・パンチに軍配。

 

ただタモンズには1点がなく安定しているがザ・パンチは2点が少ない賛否両論で採点には結構な差。もう少し採点方法が違えば同じお客さんでもタモンズが勝っていたかもしれない。

 

それでも大吉さんが仰っていたように、これで全国にタモンズが知られたことが…って大会の趣旨的には大きな結果を残したんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

そして、いよいよ決勝戦!

 

先攻後攻は準決勝で得点の高かったガクテンソクに選択権があり、先攻ザ・パンチvs後攻ガクテンソクという対決に。

 

 

出番順としては連続のネタ披露となったザ・パンチ、こちらも高校の同級生で同じサッカー部だったという導入からの、当時はJリーガーに憧れていてスカウトされたかったというネタ。

 

浜崎さん扮するスカウトマンが高校生の松尾さんのもとへスカウトに、築地お刺身舟盛りーズ?という魚河岸の草サッカーチームのスカウトもとい就職の誘いじゃないかってのが、二転三転しながら展開としては一貫。

 

何よりも…終盤ここで「砂漠でラクダに逃げられて〜」という往年のツッコミ、16年前のM-1時代と同じフレーズを入れて来た場面は沸いたよね!

 

 

 

そして大トリとなったガクテンソク、昔が懐かしいよねって振りから季節感めちゃくちゃな童謡、それから相方の誕生日サプライズパーティーの計画を本人に言っちゃうというネタ。

 

ヤマハ音楽教室に通ってるってのからハモり、基礎から習ってる→概念から教える、ってツッコミとか端々のワードが秀逸なのは3本目でも相変わらず。話聞かないよじょうさんと整然と訂正していく奥田さんの構図が大会を通して浸透、ちゃんとウケ易く場が出来上がっていた印象。

 

またこのサプライズにクルージングを…ってのは既視感があるなぁと思えば、おそらく同じ設定のネタをM-1ラストイヤーの敗者復活戦で披露されていたはず。そこからブラッシュアップされてる具合もスゴった。

 

 

 

という対決…結果は、51点差(笑)でガクテンソクが圧勝!

 

 

294点という昨年から通算で大会史上最高点、ザ・パンチは240点台でまさに昨年のマシンガンズよろしく大敗を喫する形に。

 

これだけガクテンソクが高得点なのはいいとしても、そこまでザ・パンチが低いのか?って観てて疑問だった。マシンガンズは「ネタが無い」とか「優勝させて!」とか賞レースとしてはアレな感じになってたけど今回は…そんな酷い要素なかったけどなぁ?

 

もしかしたら、両者のネタが終わってからの採点になるから比較して低い点数がつけられたのかもしれないなと。

 

昨年のノックアウトステージから既に後攻が有利だと言われてて、今年のファイナルも先攻で勝利したのは準決勝のガクテンソクだけなので、採点のタイミングは変えた方が公平なんじゃないかとも思いましたが…

 

 

とにかく、ガクテンソク!優勝おめでとうございます!

\(  ̄▽ ̄)/

 

今回の顔触れ的にも優勝候補だなとは思われてましたけど、順当に決めてくれた感じですかね。ネタ3本が何れも劣らず高いアベレージの漫才は流石。

 

準優勝のザ・パンチはかつてのスタイルから一新された意外性もありましたが、ガクテンソクは以前からネタ番組等で観ていた印象そのままレベルが上がっていた感じで、もう納得しかない。

 

 

 

いやー…今年も良い大会でした。

 

ファイナリストの面子的には昨年より地味だとかもありましたけど、それぞれちゃんと再評価を得られてたようで優勝を逃したコンビでも一定のセカンドチャンスは掴んだんじゃないでしょうか。

 

全体的にはあれですね、同級生だってのと誕生日ネタが多かったような気がしますw

 

個人的には…やっぱりタイムマシーン3号、もうちょい頑張って欲しかったかなぁ。

(  ̄ω ̄)

 

 

おそらく、今年2回目があったということは来年以降もまた続く大会になるんだろうと思いますから、今年のファイナリストがどうなるか、またマシンガンズやザ・パンチのような捲土重来となるベテラン枠が現れるのか、いろんな楽しみがあります。

 

年末のM-1と初夏のSECOND、年2回になった漫才の祭典。

…生きる楽しみが増えて良かったですw

 

 

 

 

 

げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄  o)