こんばんてーん
げきみそです。
先月発売、
『チェンソーマン』の17巻。
遅ればせながら読みましたよっていう話。
象徴としての“チェンソーマン”を掲げる教会とそれを糾弾する公安という構図、暴徒化しそうなチェンソーマン教会の信者達を制圧していく公安の武器人間勢。
中身は当時と実質別物なのだろうが…悪魔化した信者をサムライソードが「チェンソーマンに正義はない」と斬り捨てるのは感慨深い。
この辺の連中は第1部の終盤でマキマさんが復活させて戦力としていた面々だろうが、これが公安側と教会側のどちらにも居るのが勢力図としてはややこしいところ。
そう、単行本でまとめて読んでるからマシだけど結構ごちゃごちゃな相関図になって来てるからね。
今回は、教会が信者達に契約させているはずの“正義の悪魔”が既に倒されていて、実は別の悪魔を使っているのではと判明。
結果、捕まる寸前のバルエム(教会の幹部)から本当は“火の悪魔”であることが語られる。
契約者が多ければ多いほどに力が強くなっていく火の悪魔。
メディアも使って世界的に増やしていた信者=契約者のおかげでいよいよ強大になっていたその影響、バルエムが時間稼ぎをしているうちに信者達が次々と頭と両腕から電ノコが生えた“偽チェンソーマン”に変貌して街が混沌とした惨状になっていく。
この辺でようやく、以前から出ていた“恐怖の大王”と詳細と教会側の目論見が明かされる。
どうやら恐怖の大王はキガやナユタ(マキマ)の更に上の姉妹という“死の悪魔”の到来を示唆。
チェンソーマン教会の幹部はそれに対抗する手段として世界的にチェンソーマンやアサに取り付いている“戦争の悪魔”を恐れさせて悪魔としての力を強くさせたうえで戦おうとしていた模様。
やろうとしているのは恐怖政治みたいなもんだが、一応は人間が壊滅していまうのを防ぐ為にやっているのは確か…だけど、デンジ側からすれば勝手に利用させられそうな意に反する状態。
偽チェンソーマンによって戦場となっている街ではデンジがチェンソーマンになることも憚られ、悪魔化した信者達に囲まれ危機一髪…なんてところへ颯爽と現れた助っ人は、クァンシ!
圧倒的な強さでデンジ達を逃がしてくれたのだが…
彼女はおそらく第1部で最期はマキマにやられていたはずだけど、またしれっと復活していたのか何なのか。そして公安側に居るってことは、これに岸辺が絡んでいるのかどうかも気になるところ。
一方そのころ、前巻ではなんやかんやでチェンソーマン教会の広告塔にまでなっていたアサも公安側に狙われ、
自宅を訪ねてきた刺客は…吉田。
気付かなかったというか忘れていたというか、学校でデンジに近付いてから監視役をしていた吉田は第1部から出てたんですよね。すっかり失念。
契約している蛸の悪魔も使いアサ(ヨル=戦争の悪魔)を奇襲。
出会い頭にアサの右腕を斬り落とすが、直後ヨルによる反撃…
偽チェンソーマン集団によって街が混乱の最中で戦争の悪魔としての力が強まっているヨル、アサの機転により住んでいた部屋を丸ごと武器に変えてみせる。
吉田は上手く逃げたが、チェンソーマン教会の目論見通りに戦争の悪魔は強力になっていく。
ただ本体であるアサは片腕を斬られてるし公安から追われ教会側も味方とは言い難い状況だろうから、またデンジと協力体制になるのか…それもナユタやヨルの都合を考えたら難しいのか、またそもそもアサに戻るのかどうか。
一応は第2部における主人公のひとりだと思って読んでいたので、アサの身の振り方は注目。
そしてクァンシに逃がしてもらったデンジとナユタは飼っている犬を心配して帰宅するが、部屋はアパートごと教会側に燃やされていた。
デンジを怒らせてチェンソーマンとして本領発揮させようという為の強行、
ここまで…ポチタの幻影もチラつき自身の夢を叶えて平和に暮らせそうだったデンジの葛藤、何もしないまま周りが大変なことになって追い込まれている現状から、遂に吹っ切れてしまう。
もうキレてチェンソーマンに変身、教会のウェポンズとの戦いとなるが戦闘力はデンジの方が圧倒的。
久しぶりに血みどろになって戦うことでスッキリしているデンジ、ナユタとは別れた方がいいという意見になるが…それでもナユタはデンジを助ける為に動く、
なんていう展開で次巻へ。
状況としてはさほど進んでいないが、恐怖の大王が云々というところは判明してチェンソーマン教会なんて連中の目的も分かったものの、公安側もなかなか錯綜している様子で勢力図は分かり難い。
あとは根本的に、どう転んで行けばデンジに取っての良い方向になるのかもイマイチ見えて来ないので、結局のところ第2部が何をする話になるのか…だなぁ。
今回ちょっとピックアップされてたポチタとの約束ってところも、デンシの中でどうなっていくのかも大事。
…と、チェンソーマンも続きが気になるところですが、タツキ先生といえば、
来月には『ルックバック』の劇場版が公開されます。
あの読切…と言っていいのか分からないくらいのボリュームで描かれた短編作品、実質1話で100ページ以上になりこれだけで単行本1冊が発売されていましたが。
これも楽しみですよねぇ…
入場特典には全ページ分のネームが載った冊子みたいのもあるらしいので、出来る限り早く観に行きたいものです。
更にそのあとはチェンソーマンもレゼ編が劇場版、ですからね。
そっちはいつになるか分かりませんが、それが公開される頃には原作の方がどうなっていることやら。…楽しみと不安でいっぱいですw
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)