なんかもう…本当に辛いですね。

 

 

夕方頃ですか、いのまたむつみ先生が逝去されたとの報。

 

今月は鳥山明先生やTARAKOさんが亡くなられたニュースが立て続いて、かなり落ち込んでしまうような状態だったところ、まさかのさらなる訃報。

 

いのまた先生も確かまだ60代だったかと思いますが、またしても大きな才能が若くして旅立たれてしまったという哀しい出来事。想い入れのあるクリエイターの方がまた…と、居た堪れないと言ったらいいのか何か…

 

 

 

いのまたむつみ先生といえば、私の世代は『サイバーフォーミュラ』や『ブレンパワード』といったアニメ作品のキャラクターデザインとして馴染みがありますが、

 

やはりゲーマー的にはテイルズシリーズのキャラデザが強く印象に残っています。

 

第2作目の『デスティニー』から近年まで多くのシリーズタイトルでデザインを担当されて、最初のデスティニーなんかは後に(完全版商法とは違う)リメイク作品が作られたり、キャラクター人気も高いことで有名。

 

私は初代『ファンタジア』も友人宅で少し遊んで知ってはいたけど、本格的に買ってやり込んだのはデスティニーからだったので、特に思い出深い。

 

オリジナルのPS版ではパッケージ内にジャケットサイズのイラストカードセットが封入されていて、いのまた先生のことは知っていたから、あらためてこの絵の美しさに…ゲーム始める前にしばらく眺めていた覚えがあります。

 

 

そう、とにかく絵が美しいという印象のある、いのまた先生。

 

ゲームでも何でもキャラデザに釣られて買っちゃうのはよくあることだと思うんですけど、まさにそうやって手を出しちゃいがちな先生の一人でしたねぇ…

 

 

アニメやゲームのキャラデザもそうですが、

 

私が最初にハマったのは『ドラゴンクエスト』シリーズの小説版やドラマCDの表紙及び挿絵を担当されていたもの。

 

それこそ鳥山先生のデザインありきではあるけど、これらを読んだり聴いたりしてドラクエ世界を深めていった大事な要素でしたから、いのまた先生の描くドラクエというもの同じくらい重要に感じていました。

 

脳内でドット絵の向こうに投影されるキャラクターや風景、なんなら私は鳥山先生のよりも(この当時は)いのまた先生の画で思い描いていたはず。

 

 

そういう子供の頃の良い思い出から後年の様々な作品で触れる先生のデザインは、同世代の同趣味の者にとってはかけがえのない代物であったと思います。

 

件のテイルズシリーズもこれからまだまだ続いていくだろう中で、もう先生デザインのタイトルが新規に出てくることは無いのか…とか、それひとつ挙げても非常に寂しい。

 

つい最近でも永野護さんの展示会にゲストで来ていた様子があったりと健在の様子でしたし、公式のコメントには描きかけのラフもあったなど御仕事もこなされている最中で突然とも読み取れますから…

 

鳥山明先生の事といい、その世代のクリエイターノ方々が急にという話題、出来ればもう出て来ないことを願いたい。

 

 

 

これ以上、いのまたむつみ先生の新作を拝めないのは残念でならないですが、これまで多くの作品で魅せてくれたものは残り続けますからね。我々はそれを胸に、これからも変わらず楽しませていただくだけでございます。

 

いのまた先生の御冥福を心より御祈り致します。