こんばんてーん
げきみそです。
確か発売は11月末だった気がしますが、
『仮面ライダーW』の正統続編コミカライズ『風都探偵』の最新15巻が出とります。(^^)
前巻は…
遂にときめの記憶が戻ったが故に、長年ありそうでなかった“ジョーカー・ドーパント”の登場などを経て、翔太郎達と袂を分かつことになってしまうという結構な節目のエピソードでしたが。
これまで本編で何度も女性絡みでダメージを負ってきた翔太郎も、ときめの件では途轍もない喪失感を味わっている…という、ミックにすら気を使われる虚無な翔太郎って場面からのスタート。
…本作では意外とミックがナイスガイだよねw
そんな翔太郎を見兼ねて励ましの会を開いてくれる風都イレギュラーズや街の面々。
本編から居る情報屋+αが並んでいるから、サブキャラだけでも相当な人数。コミカライズからのエピソードでも脇役が蓄積しているので、準レギュラー程度のキャラクターが多いのも本作の特徴?
なんとか翔太郎の気を取り直そうと皆が画策する中、飲食店街でドーパント事件が発生!
一定範囲にいる者の全てに急激な空腹感(飢餓感)を与え、見開いた眼を見てしまうと餓死にも近い状態にされてしまう防御不能の脅威…ハングリー・ドーパント。
モチーフが“飢餓”ってことで、基本は人型だがお腹の部分が空で上下に顎を開いているような形で上半身と下半身がセパレートされている、また着ぐるみでは難しそうなデザイン。
相手の眼を見なければ…の対策は分かりながらも、付近にいるだけで強烈な空腹感により意識も失われるほどのピンチ、なんとか通称“はんぶんこキック”により上下の身体を攻撃。
住民から引き離すべくドーパントを抱えて川に飛び込む翔太郎の意識が失われる中でフィリップのサイクロン単独マキシマムで難を逃れる。
この後、変身解除によって身体側の翔太郎か失神したまま水没の危機…!
なんてのを救ったのは、意外な人物。
かつて当漫画版にて(アニメ版にも収録されている)アルコール・ドーパントの回で登場した御曹司、鏡野空也だった。
同エピソードにて屋敷が焼失、以降は風都でガテン系の仕事をしながら自立して生活しているとのこと。ドラマ本編からの再登場ってのもそこそこあるけど、漫画版の(特定のエピソードに関連した)オリジナルキャラが再びというのは珍しい。
正直、パッと見では名前を見ても思い出せなかったものw
消耗した翔太郎の代わりに捜査を進めるのはフィリップ、いつも体当たりな翔太郎とは違ってロジカルな推理をしていく。
紆余曲折ありつつ、突き止められた真実は…
ガイアメモリ自体が意思を持って変身者となる人物を操っていた。“飢餓の記憶”はイメージが強過ぎて邪念が高まり変身者の意識が失われていた、なんていう。
ハングリーの能力を体感した翔太郎の機転により突き止められた真実、その後の戦闘でもフィリップメインのファングから始まり、エクストリームへ。
変身からの発光!
既にこの漫画版でも説明されていることだが、エクストリームには相手のメモリ能力やら何やらを無効化・弱体化する性質があるっていう。
だもんでエクストリーム化した時点でハングリーの飢餓感を与える効果が抑えらるので、もはや敵ではない状態。
そちらは何とか解決、翔太郎達がハングリーに振り回されている間も裏風都では一匹狼になっているときめに悩まされている万灯達、という場面も描かれ。
裏風都に戻ってからは、消費の激しいため食料を携帯しているロード・ドーパントを襲撃して生活してるっていう…元々が暗殺者みたいな立ち位置だったのもあるだろうけど、孤高なだけ余計に危なっかしい存在に。
しかし、今回の事件を通して気を取り直した翔太郎はときめを忘れようとしていた事を反省し、最後はフィリップの後押しもありときめを取り戻す方の決意をする。
翔太郎が落ち込んでいる間、フィリップはメモリガジェット用に強化型のスパイダーメモリを準備。
色がシルバーに変わり裏風都から転移してくる時空の歪みが発生した際、その独特な地場を感知する機能が備わる。本作はちゃんとこの辺のアイテムも活用してくるのが良いよね。
今回は変身中で動けない翔太郎を運んだりとサポートにも活躍した鏡野空也、本編キャラに混じって今後は風都イレギュラー入りかな?
意外と力仕事を賄えるメンバーは居なかったから、そういう意味でもちょうど良かったのかもしれない。
そして、恒例の巻末インタビューコーナー!
遂に来た、ドラマ版からこの漫画版まで一貫してクリーチャーデザインを務めている、寺田克也先生が登場!
(  ̄▽ ̄)ノ
個人的にはドーパント云々を抜きにしても興味深い寺田先生のインタビュー、今回は特撮の怪人デザインという面ですが先生の創作方法であったりの片鱗を垣間見える良い記事でしたね。
ドラマ版ではスーツや着ぐるみが作られるが漫画版ではそれが無いから…なんていう違い、生物から感情までモチーフに再現がないドーパントならではの個性作りなど、また見返して確認したくなるお話。…有り難いですねぇw
長い時を経て登場したジョーカーのドーパント、いつもの鉛筆画ではなく3DCGモデルでも制作されていたそうで、寺田先生の創作環境も変わってきているところが興味深い。
子供の頃から知っているクリエイターの方なので、そういう意味でも良いインタビュー記事でしたね。(^^)
このジョーカー・ドーパントがまたどんな活躍をするのか、ときめが“ヒロイン”に戻るのはいつの話か…楽しみですねw
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)