…とことで、今更な「THE SECOND」感想戦の続き。
1回戦をひと通り見たので、次は準決勝の両試合から決勝戦までを。
準決勝の第1試合、マシンガンズvs三四郎。
先攻のマシンガンズ、冒頭では1回戦の出番後に裏でエゴサをしていてTwitterではこんなことを言われていた…なんていうタイムリーな話題を持ち出してくる辺り、ベテランの大会だなという雰囲気。
ネタでは初戦に続き酷かった営業の話で今度は学園祭でのエピソード、そして後半は伝家の宝刀(笑)ヤフー知恵袋で見付けた自分達への悪口にツッコむ、マシンガンズの代表作とも言える鉄板で。
後攻は三四郎、師匠と弟子の関係性に憧れるって話から相田さんが(現三四郎の小宮さんに)弟子入り志願をするというネタ。またしても「三四郎は小宮から」という相田ディスりでの“ファッションサイコのラジオ弁慶”って評し方は秀逸w
この2本目でもTKOや流れ星瀧上さん、更には本大会のことも弄る得意のメタ的な件も入れていたが…ちょっと小宮さんが(滑舌悪いの前提とはいえ)噛み過ぎというか、若干ごちゃっとした感じがあって中盤の僅かな失速が垣間見えた。
結果は、マシンガンズの勝利。
リアルタイムで観てた時は三四郎がやっちゃった感があったけど、あらためて見返すとそこまでの失敗はしてなかったのよね。それ以上にマシンガンズが2本纏めてベスト版みたいな仕上がりになって集大成を感じられた方に票が入ったのかも?
ちなみに…三四郎のオールナイトニッポン0リスナーとしては、かなり熱い対戦でしたw
準決勝の第2試合、囲碁将棋vsギャロップ。
先攻は囲碁将棋、文田さんが副業を考えてるって振りからラーメン屋やパン屋などをやろうとするが、これまた妙な拘りのある◯◯な◯◯屋〜と余計なのを付けてる時点で止められて店員コントに入らない、振りのタイトルでボケていくパターン。
飲食店を舐めてるだろって指摘から、また後半は根建さんが若干楽そうな条件の店屋をやろうとして…のボケ反転。実は1本目と似たフォーマットだが、それを感じさせない工夫もされていて上手かった。
後攻はギャロップ、御得意のハゲ弄りは掴みでかぶせたくらいにして、ネタは電車でのストレスを感じること。ちょうどよく座れなかったり、座れなかった際の立ち位置、また車内で御爺さんを見掛けた時の席の譲り方…など。
カツラネタでは毛利さんの提案から林さんが戸惑っていく感じだったが、今度は捲し立てる林さんに毛利さんが翻弄されていく流れで、相変わらずのテンポ感だが見せ方には違いが。
結果は、まさかの同点だったが判定によりギャロップの勝利。
審査員の持ち点が1〜3点からの投票なので、同点の際は「3点を入れた人数の多い方が勝ち」というルールによりギャロップが2名の僅差で勝ったのだが…1点も2名居て、囲碁将棋は1点を入れた審査員が0名だったというのが、個人的にとても惜しいなと。
もしルールが逆に「低い1点を入れた人数の少ない方」だったら囲碁将棋が勝ってたってくらいの超接戦で、今大会で一番の激闘となりました。…囲碁将棋は応援してただけに残念だった!←
そして、決勝戦!
先攻のマシンガンズvs後攻のギャロップ。
マシンガンズは自虐的にも「もうネタが無い」なんて言っていたが、後に他の番組でホントに3本目は用意して無かったと言っていて、良くも悪くも平場の地続きみたいな雰囲気に。
前半はそんなことを言いながらその場の空気を弄る感じとか、決勝戦まで来れただけでフワフワしてるなんていう西堀さんと昨今のコンプラお構いなしな滝沢さん、定番のユニゾンツッコミでもこれまでにない跳躍(笑)を見せて、ホントに達成感が滲み出ていたw
対するギャロップは、前2本と同様にしっかりひとつのテーマで1本を纏めてくる職人っぷり。そのネタは高級なフレンチをという話から、そのフランス料理のシェフの話。
延々と駆け出しのシェフが海外に修業に行ってなんやかんやってのを一方的に語り続けて、ネタの中盤(というか掴みとオチ以外?)のほとんどが掛け合い無しの振りに使われて、最後に「長ーーいッ!」のツッコミで回収ドン!っていう、イチかバチかの極端な構成。
決勝用のネタが無くて半ばフリートークのようになったマシンガンズ、一点突破でシンプルな振り→回収に掛けたギャロップ。
中身が無くても芸歴の長さが成せる逃げ切り方を見せた一方、これまた芸歴の成せる巧みに練り上げられた作り込みのネタという一方、性質は全く違うが中盤以上の漫才師による大会の趣旨はよく表れた対決でした。
その結果は…
優勝、ギャロップ!!
…というか、先にマシンガンズの得点が決勝トーナメント中での最低点を出しちゃってたから、ギャロップの採点が出る前になんか結果が分かっちゃってたのはアレだったねww
まぁ、なんかその拍子抜けする感じもマシンガンズらしいっちゃらしいのだが、それにしたって会場のウケ度合いからすると低過ぎだったなとは思ったが…おそらく、ホントにネタが無いんだなと思われた感じが賞レース的にはマイナスだったのかなぁ。
いずれにせよ、ギャロップがあの中盤のほとんどを振りに使うっていう大胆な構成で、それに対するツッコミも過不足のないストレートなものだったのが見てる側の印象とドンピシャでハマったんだろうねぇ。
本大会は、主にベテランの集まりになっていたのもあって採点前後の平場での立ち回りが全組通して安定していたのが印象的。
変にボケを狙うでもなく、でもしっかりコンビ毎の色は出しながら、絡みもMCの東野さんとアンバサダーとして現場に居た松本さんくらいの最低限で済んでたのも、私的には安心して観られたところかな。
かつてのM-1グランプリ敗者復活戦での「まっちゃん、待っててね〜」から、念願の「まっちゃん、お待たせ〜」を言えてた小宮さんの件は、ちょっと感動したもんなぁw
(  ̄▽ ̄)
それから、番組としては端々の選曲が秀逸でした。
番組冒頭の決勝進出者の紹介VTRにはTHE YELLOW MONKEY「薔薇色の日々」とか、決勝戦後の結果発表前に入ったハイライトで泉谷しげるさんの「春夏秋冬」が流れたのは…“今日で全てが報われる”なんて歌詞も相まって…あれは良かったよねぇ…w
( ;∀;)
いやホントに、同じ漫才でもM-1グランプリとは違った争い方になりそうな予感もその通りだなってところもあれば、優勝したのは結局ネタをちゃんと作り込んで仕上げて来たコンビだったりして、これはこれで毎年恒例にして欲しい新たな枠組みになりました。
あらためて…ギャロップの御二人、優勝おめでとうございます!
いやぁ、素晴らしい大会でした!(^^)
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)