こんばんてーん
げきみそです。
巷では…『シン・仮面ライダー』が公開されて、ネタバレがどうだとか最高だったという旨のコメントなんかはよく見掛けますけれども、私はまだ観に行けてないので何とも言えません。
ので、ライダー繋がりでひとつ。
今年に入ってから、島本和彦先生の『スカルマン』が愛蔵版としてリリースされていますね。
(  ̄▽ ̄)
1970年に石ノ森章太郎先生によって描かれた約100ページの読切で発表された同名作品、後の『仮面ライダー』になる原典としても有名な作品で歴代ライダーシリーズにもこれをオマージュしたキャラクターが幾つか居たり(仮面ライダースカル、等)というので、直接は知らなくても名前くらいは…という人も多いんじゃないかな。
それの正統続編として島本先生が託されたのが本作、ホントに石ノ森版の直接的な続きを描いているので予備知識があった方がいいのかなと思いきや、序盤は原作のエピソードをうまいこと織り交ぜながら展開さしていくので、ここから初めての読者にも(若干ややこしい部分はあるが)遜色無く楽しめるようになっている。…助かりますねw
仮面ライダーの元になったとはいえ、テレビ版ライダーのようなヒーロー物ではなく怪奇ロマネスク…ホラー漫画みたいなもんですから、作画の雰囲気とかも暗くバイオレンスな様相。島本先生なりの明るさを持たせてる場面もあるにはあるが、かなり原作を意識した作りにしているのもあってダークファンタジー感が強め。
我が家には原作『スカルマン』が無いのと、島本版も単行本までは持ってなかったので、この愛蔵版はとても有り難い!
全500ページ超の分厚く値段もそれだけ高いものですが、当時のカラーページや旧コミックスの表紙も載っていたり、この続編を描くにあたっての経緯をエッセイコミック風にあとがきで語られてもいるので、個人的にこれは手元に置いて置かなければならない代物だと思いますw
さすがに、原作当時は生まれるより十数年も前のことなので全く知らない、仮面ライダーだってリアルタイムでは『BLACK』くらいからの世代ではありますが、石ノ森先生のダークヒーローを語る上では欠かせない礎の作品ともいえる本作は、読んどいて良かったなと思える世界観。
『シン・仮面ライダー』であの渋い世界にハマった人に…すぐこれをオススメするのは無粋(笑)な気はするけど、良くも悪くも救いの無いアングラ感、感じて欲しいよねぇ〜
(  ̄▽ ̄)
あと、これもついでに、
島本和彦先生といえば、かつて『仮面ライダーZO』も描いてたりしますが、こちらも『スカルマン』の流れて是非とも読んで欲しい一冊。多分、前にも言ってる気がするけど。
これも約10年前に“完全版”として『BLACK』の外伝も収録されたものが刊行されているので、どこぞで読めるのではないだろうか。
この『ZO』は島本先生らしい熱さとコミカルさを持ったテイストなので、おそらく現代の知名度的には低いと認めざるをえないネオライダーを「こういう作風なんだぁ」と思われても困るけれども(笑)、これはこれで必読。
…と、スケジュール的にしばらく映画館に行けないので、微妙に掠ってるコンテンツに触れながら気を紛らわせていますww
(; ^_^)
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)