こんばんてーん

 

げきみそです。

 

 

 

今週はやっと、個人的に以前からとても楽しみにしていたイベントが!

 

由利本荘市の文化交流館カダーレで、落語!

(  ̄▽ ̄)ノ

 

一昨年にもありました春風亭一之輔さんと誰が氏の二人会、2年振り3回目となる今回は柳家三三さんが御一緒。

私は前回以来の2度目ですが、その時はコロナ禍の真っ盛りで客席もひとつ飛ばしの50%制限になってる時期だったので、ちょうど今週13日からマスクの着用も個人の判断でとかなったタイミングの(実質はアレだろうけど)制限が無い状態への参加。

 

まぁ普通に満席近い感じでしたから良かったなぁとは思いつつ…私は通路沿いの席で且つ隣だけ空席となっていたので、状態としては一昨年と似たような感じでしたw 両側の肘掛けを気兼ね無く使えて得をした気分w

 

 

 

さて、そんな二人会でしたが。

 

このような番組でした。

 

 

まず前座には春風亭いっ休さん。

子供のごっこ遊びは近所の環境でも違うねって話なんかから、お父さんが子供に話を聞かせて寝付かせる話に。

 

ざっくりと“桃太郎”を聞かせる父だったが、現代の利口な子供からは粗を突かれて矛盾を指摘されたり逆に昔話の教訓じみたものを説教されることになっていく…という、駄目な親父と賢い息子の御話。

いっ休さんは初めて観させていただきましたけど、意外と声が高く明るい口調のため俐発的な子供がよく似合っていたなと。講釈をたれる子供がスラスラと父を説き伏せている様子のテンポ感が良かったですねぇ。(^^)

 

 

からの、次は一之輔さん。

枕の話のとしては由利本荘市は3度目だけどまだ見慣れない(笑)とか、以前はコロナ禍だったがという話題から昨年は自身も陽性になって…という話題。奥さんと2人で同部屋に数日隔離されていたから家事は子供達がやってくれたエピソード、もう高校生になる長男がもはや自分よりも家長の貫禄があるなんていう自虐も含めた療養トーク。

 

そして多くのお客さんが期待していたであろう、つい最近『笑点』レギュラーに加入した話題。

前回もお話されていた数十人の小規模なところから10年くらいコツコツと大きくなるよう頑張っていた独演会のことを引き合いに、コロナ禍を経てなんとか客足も戻ってきたところで満席にはならずともと思っていたら『笑点』のレギュラー入り初回放送の直後から一気にチケットが売れて、やっぱりコツコツやるより笑点に出ちゃったら早いなんて事を言われた…とか。

 

逆にある主催者からは笑点に出るなんてガッカリしたなんて言葉もあったりとか周囲の反応は様々だったようですが、どのみち一之輔さんの仕事をほとんど観ない御家族は笑点加入のことすら興味薄だったそうですw

 

 

そんな一之輔の演目は、粗忽の釘。

ある長屋に引っ越してきた夫婦、壁に箒をかけるため壁に釘を打とうとするが長い釘を使ってしまったので壁の薄い長屋ではお隣さんに貫通して釘の先が出ちゃってるのでは…と、お隣さんに様子見しながら謝りに行くという話。

 

この粗忽長屋の釘の話はわりと有名な一席ですが、それをまた一之輔さんが演じられることで新鮮味も感じられましたね。

誤って釘を打っちゃう旦那のポンコツ具合は、釘打ちのことだけに留まらず謝りに行った先でもアレな人(笑)に思われるような変人っぷり、現代的な要素もありながらオーソドックスな話に突飛なキャラクターを乗せたギャグっぽさの強めなものでした。

 

 

 

仲入りで数分の休憩を挟んだ後は色物として音楽パフォーマンスの、のだゆきさん。

前回は曲芸の方でしたが、今回は楽器を使ったパフォーマーとのことで。初見だったけど「なるほど」といった上手い方でしたね。

 

前半は鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)を使って、いろんな楽器の音色っぽく演奏してみるとか日常で聞こえる音(某お店の入店音など)をやっていく分かりやすいスタイル。ネタの内容やテンポが緩やかだったので、普段は寄席で年齢層の高いお客さんに合わせてるのかな?なんてのを感じましたw

 

後半は大小様々なリコーダー、高さの違うものを2本同時に演奏してあの名曲を…なんて。

こちらはネタの中身もさることながら、やはり当時演奏ってのが技術的にすごいところでしょうか。リコーダーの穴を抑えるのも片手づつだから、特に大きなリコーダーを用いる際は使える音階も限られるんじゃないかとか邪に考えながら観ちゃってたけど、ああいうのは何処でも盛り上がるからいいよねぇ。

 

 

 

そして、トリは柳家三三さん。

こちらも本荘には久しぶりという枕の入りでしたが、全開がいつだったかというのを間違えて客席からツッコまれてたりなんてのも。記憶違いで用意していたのか単純にバツが悪かったのか、指摘された時は意外にも軽く動揺が見られていたのが逆にレアだった?

 

演目は井戸の茶碗。

とある正直者の屑屋(移動型の質屋みたいな人)がある日に浪人から預かった品物が売れたのだが、その品から思いもよらぬ価値が飛び出して…。漁夫の利を得るのは筋違いだという馬鹿正直な者達が屑屋を仲介にして譲り合う堂々巡りな話。基本的に悪人はおらず真っ直ぐな善人ばかりだが、それが逆に災いして屑屋が大変なプレッシャーに見舞われてしまう御話。

 

ハラハラする要素もありながら、よく考えると言い事しか起きておらずハッピーエンドにもなるので安心して聴いてられるとこもある、物騒な展開もあるけどメンタルには優しい(笑)ネタですよね。←

 

またこの三三さんの、屑屋が狼狽えたり一喜一憂する描写のコミカルさがとても良いんですよね。

個人的にはそういうコミカルな様子だったりコメディ的なものが御上手なイメージかあるので、それがよく見られる演目だったのは嬉しかったなぁ。

(  ̄▽ ̄)

 

 

 

仲入りも含めて全体で2時間ちょいだったので、尺としては一席で数十分くらい出来たことに。

まぁ落語なんでそのくらいになるのは当然っちゃ当然だけど、なかなかテレビとかでは観られない尺ですし普段からこういう落語会に足を運べるような地域ではないから、やっぱり生で長尺の落語を観られたこと自体が良い経験になる訳ですよ。ホントに。

 

また…今度も2年後くらいにあるのかな?

笑点の影響でスケジュール的にもお忙しくなられるだろうけど一之輔さんも変わらず全国で落語会はされるでしょうから、この由利本荘市での二人会に限らず行ける範囲のところには行けるように私も頑張りたいものです。

 

 

 

 

あと余談ですが、

 

会場の物販にて、最新のエッセイ本がサイン入りで販売されていたので、衝動買いしちゃったww

 

ガラケーの時代からメール機能で原稿を書いているというエッセイ、帯には「新メンバー就任」も大きく書かれて笑点効果で釣られてるみたいでなんかアレかなとは思いつつ、そこは普通に読みたかったからサイン本を手にする機会も稀だろうと思ってね。

 

 

これを気長に読みつつ、またいつかの落語会を楽しみにしておきましょうかね。(^^)

 

 

 

 

げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄  o)