こんばんてーん

 

げきみそです。

 

 

これも、年末にあったジョジョ絡みのネタで。

 

ウルジャンにて連載のスピンオフ『クレイジー・Dの悪霊的失恋』の2巻も出ておりました。

 

 

かつてDIOの元で飼育されていたとされるオウム捜索のため日本の杜王町を訪れたホル・ホースが東方仗助と出会う、なんていう夢の共演(?)から始まった本作。

 

時系列的には第4部開始直前の辺りで、既にスタンドも扱えている仗助、またしてもホル・ホースに連れてこられたボインゴといった第3部キャラのその後も垣間見える。

 

前巻では、目的のオウムがやはりスタンド使いであり被害も被った仗助とホル・ホース、とりあえず対策を考えてみるが…。

 

この巻の冒頭にあたる部分でホル・ホースによるオウムのスタンド考察が入るので、前巻の振り返りとしては親切な構成w

 

 

音を聴かせて幻覚を見せる感じの能力なので、追って来難いであろう地下通路に居た2人だが、

 

寧ろ多くの通行人を巻き込む形で追撃してくる、オウムを操る何者か。

 

これまではDIO絡みの場面をリプレイさせていましたが、今回はそれと関係無く戦場のような虐殺の場面を使っていたので、スタンド能力で再現させる記憶は何でもいいんだな。

 

 

衆人が巻き込まれ、幻覚だけではなく実際にボウガンで狙撃してくる犯人にキレて真っ向から立ち向かっていく仗助。

 

破片を治して相手の居場所を特定するという、本編でもお馴染みの能力応用も披露して追い詰める。

 

また、仗助の機転で窮地を脱せたホル・ホースはオウムの方を追い、本来は捕獲目的だったが被害が大きくなってしまったために撃つことに。

 

これでオウムの件はひとまず片付いた、かに思えたが…。

 

 

本編さながらのクレイジー・ダイヤモンドや、人の影から活躍するホル・ホースといったファンが思い浮かべるようなイメージは崩さず、上手いことジョジョっぽく纏められてて良かったですね。

(  ̄▽ ̄)

 

 

一方、予言の本(トト神)を自ら紛失させたボインゴは戻って来たホル・ホースや警察官(仗助の祖父)に宥められながら、一応は本を探す方に動き出す。

 

しかし、その本を拾った当人、

 

花京院の従妹だという涼子は、予言に従って花京院の死の真相へ近付くことに苦悩しながら、仗助達には本を持っていることを突き止められてしまう。

 

とりあえず返してもらおうとするホル・ホースに反して、まずは事情を聞こうとする仗助。仗助の方が主人公らしい立ち振る舞いではあるけど、トト神を知っているかどうかの違いもあるのでホル・ホースが悪者でもない難しいところ。

 

涼子の回想では、エジプト旅行の際にDIOと出会ってしまった様子が描かれて。

 

DIOから「誘い込む為の小細工」なんて台詞が出ているので、ここでは花京院を手下にするためにカイロまで来るよう仕組んでいた風に捉えられるけども…だとしたら随分と悠長なことをしてんだなぁw

 

 

一旦はオウムの騒動が落ち着いて犯人も捕まり、解決かと思いきや…

 

仗助の祖父・東方良平と同じ警官として前巻から登場していた仮頼谷(からいや)が、実はスタンド使いのオウム(ペットサウンズ)を保持、分かっていたうえで狙っていたような素振りを見せて。

 

更にトト神も入手、オウムも従えて「過去」を引き出す能力と「未来」を予知する能力を手中に収めてる。

 

彼自身はスタンド使いではないのか…前でそれっぽい台詞を発していたのが彼だとすれば何らかの能力者っぽいが、この段階では不明と。

 

まぁモブっぽくない名前だし主要格にはなりそうかなと思っていたけど、こんな分かりやすく黒幕みたいになるとは。

 

加えて、この仮頼谷の回想では…

 

祖父が戦前に諜報部隊としてスイスに赴き、ある「勝てば良かろう」の気持ちを教わり“覚醒”したとして、常軌を逸した人物であった様子が。

 

これはもう本編を知っている者ならすぐにピンと来る話、3部と4部の合間を使ったスピンオフ…なだけではなく第2部の要素まで入れてくるっていうね。

 

仮頼谷は吸血鬼にはなっていないようだが、少なくともその祖父からスタンドや何やという物事に通じていた可能性はあるってことかな。

 

『恥知らずのパープルヘイズ』でもそうだったけど、各部から繋げられそうな細かいネタを持ってくるのが上手いよね。上遠野先生。

 

 

件のオウムも、過去を再現する能力…ってとこから故人であるDIOを好きなだけ出せる仕組みにしているから、ファンサービス盛り盛りのスピンオフとしては纏め方が上手。

 

あとは…本編と繋がっても違和感のない締め方が出来れば、スピンオフとしては完璧なんだけども。承太郎と出会う前の仗助がこれだけの体験をしているってところを、どういった落とし所にするのかが肝。

 

 

花京院の件に関しては本編読者は既に分かっていることなので、そこを涼子がどう捉えていくのかという話でしょうから、あとはオウム(とトト神)を持つ仮頼谷の動向くらいが問題か。

 

その辺、このまま上手くやってくれると、多少は期待しながら読んではいますが…どうなるかな?

(; ^_^)

 

 

 

 

げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄  o)