こんばんてーん

 

げきみそです。

 

 

先月発売されました、現在ウルトラジャンプで連載中『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品。

 

『クレイジー・Dの悪霊的失恋』1巻!

 

かつてスピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』を書いた上遠野先生がシナリオ担当、ウルジャンでは『ノーガンズノーライフ』を連載されていたカラスマタスク先生が作画、というコンビでの作品。

 

小説版は既に幾つも刊行されていますが、荒木先生御本人ではないコミカライズとして連載となるのは本作が初でしょうか。

 

 

連載開始時にもちょろっと触れましたが、本作の主役(?)は第3部でジョースター一向と戦った刺客のひとり、ホル・ホース。

 

かつて“DIO”の配下だった者の親族からスタンド使いの鳥“ペット・ショップ”と共に飼育されていたというオウムを探すように頼まれ…

 

オウムの行方を追う為に、再びボインゴを尋ねて…

 

マライヤとの一悶着(笑)もありつつトト神の予言により向かった先は、日本の“杜王町”という場所。

 

3部のキャラクターを使いながらも舞台は4部(場所及び時系列的にも4部直前)という、良い方に考えれば一挙両得なスピンオフとなっておりますが。

 

杜王町に訪れたホル・ホース(と道連れのボインゴ)、来たはいいもののどうするか…と彷徨いていると、あのウィルソン・フィリップス上院議員の「歩道が広いではないか」のオマージュから、ホル・ホースにも聴こえるあの囁き。

 

マライヤがいまだにDIOに心酔していた時期のことを夢に見て魘されると話していたが、やはり元部下達にはトラウマのようになっている様子も。

 

あわや暴走車に轢かれようなという窮地を…

 

間一髪、見知らぬ学ランの男に助けられる!

 

ここで本作もうひとりの主役であろう、東方丈助仗が登場。

この時点の仗助はまだ4部本編の直後であるため、承太郎と出会っていない…つまり自分以外のスタンド使いも初見ならスタンドの概念も無く、自身とDIOやジョースター家との因縁も知らぬ状態。

 

本編での展開を鑑みると半端に予備知識が入るのもどうなんだろう、と心配なとこもありますが。

 

 

ホル・ホースが追っていたオウムはやはり杜王町に居て、案の定それもスタンド使いであったと。

 

1巻の後半にはもう判明しますが、このスタンド能力はどうやら…過去にあった出来事(事件や会話等)を“オウム返し”よろしく再生して、その“声”を聴いた者は意思とは関係無くその“声”の当時を再現してしまうという。

 

原作のスタンドで例えるなら、5部の“ムーディ・ブルース”を他人に強制的にやらせる能力、といった塩梅だろうか。

 

そしてどうやら、このオウム…名前は“ペットサウンズ”らしいが、それを分かってて悪用している人物(今回の黒幕?)もチラッと登場していたので、後々はこいつとの対決となっていくのだろうか。

 

この黒幕が果たして杜王町側なのか元DIOの部下とかなのか、どういう立場なのかってのがあれかな。

 

 

 

そして本作の更にもうひとつの軸っぽい、日本人の女性。

あの花京院の妹だという人物、3部にてエジプトで戦死した花京院だが日本に居た家族は当然その詳細は知るよしもなく、何故亡くなったのか真相を追う…的な。

 

彼女もたまたま拾ったトト神の予言に導かれて、ホル・ホース等の会話から“DIO”の名前が聞こえて様子を伺いつつトト神の予言に従って追従していく、ちょっとした三巴みたいになるのか。

 

 

また、ホル・ホースとはぐれたボインゴが交番で東方良平に保護されてるとかって原作キャラを用いた場面もあり、その辺のファンサービス的な見せ方がどの程度入ってくるかも楽しみのポイントかしらね。

 

まぁ基本的には二次創作だと思って(笑)暖かく見守っていくスタンスですが、以前のノベライズも秀逸だった上遠野先生と画力も抜群のカラスマタスク先生ですから、個人的には安心して読んでられるかなと。

 

 

おそらくキーパーソンは本作オリジナルキャラで新たに「花京院典明の妹」である花京院涼子…であろうか、読者的には分かっている「兄(典明)の死の真相」がどういう視点で描かれていくか、みたいな部分は上手くやってくれるよう期待したいですね。

 

もし本作が好評なら、過去のノベライズも漫画化なんていう向きになれば面白いかなと思うので、そういった諸々の期待を込めて応援していこうかなと思います。(^^)

 

 

 

 

げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄  o)