こんばんてーん

 

げきみそです。

 

 

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先月今月と連続で、藤本タツキ先生の短編集が刊行されていました。

 

タツキ先生は『チェンソーマン』がアニメ化と続編も決まっている最中、何ヵ月か前には『ルックバック』という長編読切がジャンプ+の方で公開されて話題に。

 

私はチェンソーマンやってる途中くらいで知った(気付いた)んですけど、タツキ先生は秋田県出身ということで。

同作が某賞で注目されたり連載終了と共にアニメ化が発表されたり件の読切と、一時期に話題がたて続いた頃から地元秋田県内の書店(のマンガコーナー)ではタツキ先生推しも目立つようになっておりました。

 

それだからか、この短編集も結構な平積みにされてましたね~

(  ̄▽ ̄)

 

 

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新人賞等に持ち込みされていた発投稿作品から掲載されている『17-21』には、学生の頃から漫画執筆していたという初期の代物が。

 

単行本タイトルの数字は何だろうかと思ってましたが、これはおそらくタツキ先生が収録作品を描かれていた年齢ですかね?

美術学校に進む直前だったという17歳から既に持ち込みして何らかの賞に引っ掛かってウェブ版や本誌掲載など、もう学生時代から(結果的に)プロの漫画化だったんですね。

 

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終いには世界の危機っぽくなるけど目の前の女子に告白しようという決意が最優先される実直な男子の話“恋は盲目”など、ひとつのテーマで単純ながら強引にいってしまう感じはチェンソーマンの豪快さに通じるところも?

 

この作品のライナーノーツには「編集部から16ページで出来るものを31ページでやっている」と、短くするよう注意されたエピソードが。

 

確かに… 少年マンガとしては、無駄な間とか多い感じするもんなぁw (チェンソーマンとかもそういうとこが良いのだけれどw)

 

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初っ端の掲載作から宇宙人とかSFっぽい設定が目立つものの、意外だったのは(読切では)わりと恋愛物を描いてたんだなぁ…って。

 

それも宇宙とか殺し屋とかひねくれたテーマは乗っかってはいるけど、短編ならそういうのが作りやすいとかあるんだろうか。

 

 

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今月発売の『22-26』は連載開始以前のとこまでって感じかな?

 

タイトル的が年齢だとすると現在近くまで…ですけども、若手作家だとは思っていたけど自分よりもちょうど一回り年下なんだと再認識。…もうそういう年代かw

 

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こちらにも恋愛物っぽいのはありつつ。

少年と人魚の恋…なんていうとベタな気もするけど、ここでの人魚は人間を食べるという前提もあって、淡い恋模様の中にバイオレンスが混ざっているのがタツキ先生らしさということなのかw

 

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表紙にもキャラクターが描かれている“予言のナユタ”は、妹が世界を滅ぼすと批難されている兄の話。

 

現代劇っぽいけど魔法や角の生えた妹など非現実的な設定や家畜の死骸といったビジュアル的にもグロ寄りな要素もある、これまでの作風から一気に中二っぽさが光る(笑)ダークファンタジーなものへ。

 

この辺にくると後の『チェンソーマン』に近い雰囲気も出てきて。

徐々にファンタジーや暗めの設定の方が濃くなっていくなと、2冊を通して作風の変遷が垣間見えるのは短編集ならではの楽しみでもありますよね。

(  ̄▽ ̄)

 

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最後に収録されてるのは、美術を志す学生が主役でメンタル的な悩みや葛藤が描かれる青春劇。

 

これが今年話題になった『ルックバック』の下敷きになったという、連載作品とはガラッと印象が変わるが記念碑的な作品になるのでは。

 

この辺だとそろそろ現在の絵柄になっています。

さらっと読んでいくとそんな変遷を感じられますが、投稿していた学生時代から数年程のド新人の作品集ということですからね。

 

ある程度のヒット作を出せたから良いものの、普通は単行本化されずに埋もれていきそうな初期作品、マンガファンには有り難い刊行ですが本人的にはどうなんだろうw

(;^_^

 

 

web版のジャンプ+だけでなくジャンプSQに掲載された作品もあったようですが、個人的には全て初めて読むものだったので新鮮でしたねぇ。

 

私は『ファイアパンチ』も知ってはいたけどハマったのは『チェンソーマン』から…という程度ですが、同じ秋田人として活躍されてるのは応援せざるをえない!

(* ̄∇ ̄)ノ

 

ので、こんな単行本が出てたらそりゃ買いますよ、っていうね。←

 

 

『チェンソーマン』を読んで気に入っていたという方、是非とも藤本タツキ先生の短編集をアニメや続編までの繋ぎとして読んでみては如何でしょうか…?(笑

 

 

 

 

げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄  o)