こんばんてーん
げきみそです。
先週放送されました「M-1グランプリ2020」、熱かったですね!
優勝は、マヂカルラブリー!
一昨年の決勝にて若干やらかした(笑)ことが今でもネタにされていましたが、今年は春先に野田さんが「R-1ぐらんぷり」に決勝進出して「キングオブコント」と合わせて初のトリプルファイナリストからのR-1王者となっていましたが、まさか同年内に2冠達成とは!
ピンと漫才の2冠は霜降り明星の粗品さんと「THE MANZAI」を含めれば華丸大吉さんに続く3組目となりますね。
今回のM-1ではちょっとダークホース気味の扱いっぽかったですけど、曰く付きの下馬評を見事にはね除けて最終決戦へ、そして3:2:2という超接戦の票差での栄冠。
昨年は結果的にミルクボーイがぶっちぎったような印象ですけど、今年は近年稀にみる僅差の激戦となって最後まで分からないという見応え抜群の大会でしたね~!
(  ̄▽ ̄)
そんな訳で、1週間経って熱も落ち着いて来たかなという感じですが今更ながら個人的な感想なんかを。
まずは優勝のマヂカルラブリー。
1本目のネタはフランス料理のテーブルマナー(ナイフとフォークの使い方)を練習してみる、という入りから野田さんの爆走(笑)が始まり村上さんの注意そっちのけでやりたい放題っていう。
ナイフとフォークを斜めに置いて「終わりー」のとこ大好きですw
これはマヂカルラブリー的に鉄板なのか以前からよく見掛けるネタでしたけども、今回は特に一大リベンジの場ということもあって仕上がってましたね!
2本目は、電車で座りたくないという野田さんが動く電車の中で耐える様子をシミュレーションする流れのネタ。
序盤から1本目以上に野田さんのアクションが大きく台詞は更に減り(笑)、パターンとしてツッコミで仕切りつつ何周かするのかなと思いきやほぼ終始そのままオーバーアクションを続けて持っていくというパワープレイ。
漫才なのに片方がほぼ喋らないネタですが、それこそ松本さんに憧れて身体を鍛えた野田さんの体力があればこそ出来る動き、ということも大事なところ。
そんな村上さんとの掛け合いがほとんど無いスタイルにSNS等で「これは漫才か?」という意見も直後から多く出ていたみたいですけど、審査員の方も仰っていたように「とにかく笑っちゃう」バカバカしさに溢れるネタで「面白い」だけなら相当のレベルですよね。
私はアホ程に笑いましたし「M-1のファイナルをそれで終わるの!?」という驚きと、個性を突き詰めたその潔さに感服いたしましたww
(* ̄∇ ̄)
ファイナルで同率2位ですがファーストステージをトップ通過しているので厳密にはこちらが準優勝?の、おいでやすこが。
R-1のルール改定により突如出場権を失ったピン芸人同士、本来のコンビではないユニットとして初のファイナリストということもあって話題になっていた、おいでやす小田さんとこがけんさん。
ネタでは、カラオケで盛り上げられないとの悩み相談という体で歌を披露してみせるこがけんさんと、観ている側の代弁者も兼ねて持ち前のがなるようなツッコミを入れていく小田さん、という形式。
スタイルとしては歌ネタ漫才ということですが、それぞれ本業のピンでやっている歌ネタとツッコミですから個のレベルが高く、それが2人組の漫才として上手く噛み合っている様は漫才コンビそのものといったクオリティ。
本ネタ同様に大声で叫ぶような小田さんのツッコミがインパクト抜群で評価されていたとこもありますが、前半は軽めだったり所々で絶妙に間を空けていたりと、観ている側が「そうそうw」と思うようなタイミングでちょうどいいボリュームのツッコミを入れていたように感じます。
その辺のテクニックがただ騒がしいだけに見えないポイントなんだろうなと、何度か見返して思いましたねぇ。…さすが芸歴20年のベテランw
2本目も同じく歌ネタ、ハッピーバースデーの歌をアレンジして…という流れから今度はこがけんさんがほとんど歌いっぱななしになり、戸惑いつつ叫ぶツッコミの小田さん。
先のネタで空気を掴んだというか、会場の雰囲気みたいなのが御二人に追い風となっていたように感じましたので、1本目の特徴を更に誇張したのがまたハマって流れは抜群でした!
結果は惜しくも準優勝でしたが、マヂカルラブリーに投票した志らく師匠が「好みだけなら、おいでやすこが」と仰っていたので審査員の僅かな差によって十分優勝の可能性があったというのは、ユニットコンビとして大変価値がある結果だったのでは。
若手の大会にシフトチェンジしたR-1も結構コンビ芸人さんの片割れが優勝するパターン多いですから、これからM-1でもユニットコンビの躍進というのが増える時代になったら、別の面白さが出てきます。
今回の好成績で正式にコンビ組んだら良いとも言われてた御二人ですが、M-1限定でもいいのでこれからもこのスタイルでの活躍を観たいですね!(^^)
そして決戦ファイナルにて同率2位だった、見取り図。
舞台も幅広く使っていましたがインパクト重視なファイナル他2組と比べたらスタンダードな漫才、最早決戦常連ということもあり下馬評の三連単では人気上位だっただけの実力は見せ付けましたね!
1本目のネタはリリーさんが新人マネージャーに扮して盛山さんを翻弄していく、どちらかといえばコント寄りの展開ですが後半はドタバタの動きを生かした件もあって漫才としては派手な部類に感じました。
見取り図はM-1の決勝に来る度にパワーアップしてますよねぇ。
盛山さんが序盤で自分が言ったツッコミワードに後半で自ら振り返って触れるとことか定番の件もあり、スタイルは維持したまま強化されているような気がします。
2本目では昨年までに近い二人の掛け合い重視となり、お互いの出身地アピールから相手との張り合いが加速して喧嘩みたいになっていくっていう。
動きに特化したマヂカルラブリー、ユニットで歌ネタのおいでやすこが、それと比べて王道の漫才をやった見取り図と、決勝ファイナルはホントに三者三様で評価が難しかったろうと思いますけども、
ネットで言われるような「あれは漫才か?」論争でいえば見取り図がぶっちぎり優勝だったという考え方もあるんですけどね。
(;^_^A
1本目にもあった振り返りツッコミ(という表現で妥当かわからんけどw)のように、しっかり独自の色も入ってる見取り図ですが2本目ではリリーさんの微妙なアクセントの相槌を○○みたいな言い方(織田信長→ドアノブカバー)とツッコミ有りきでボケになるポイントが上手く効いてましたね。
それを押したネタっていうのも出来るんだろうけど、敢えて序盤の掴みと後半の忘れた頃にまた出てくる2ヶ所くらいってのがちょうど良かったんだろうなぁ。
それこそ…
ずっと個人的にはパッと見のビジュアルがそっくりだと思っている“Creepy Nuts”のR指定さんも自身のラジオにて、ラッパー目線であの件をとても評価されてましたw
少し観る側にも注意力が必要になってくるところでもあるんだけど、結構テクニカルなことを入れてる技巧派な漫才をしてますよね。見取り図。
もう3年連続の決勝進出で近年では和牛とかに次ぐ常連組となっていますが、こうなると来年以降がまた難しくなってくるんだろうなぁ。
私は安心して観ていられるコンビなので、まだ2年くらいは出場出来るはずですからまだまだ頑張って欲しいと思います!
(* ̄∇ ̄)ノ
…さて、そんな感じでとりあえず最終決戦へ進んだ上位3組の感想でした。
まぁ長くなりますんで、惜しくもファーストステージで敗退してしまった残り7組はまた次回に。
げきみそ☆パーンチッ!! ΣO( ̄□ ̄ o)