『東方見文録』の続き。

いよいよ最終章…。

正直、ここまでは所謂クソゲーの部類というか「バカだなぁww」という印象くらいだったのですが

衝撃のエンディングには度肝を抜かれましたね!まさに肝試し!(笑


しかし“伝説のクソゲー”として名高い理由も分かりました。

悪い意味で“トラウマ”的なものだから、プレイヤーには多大なインパクトが残ったんでしょうかね。

ですので…
心臓の弱い方や、ちょっとグロい物に耐性の無い方は、最後まで読まないことを推奨します。

自分で書いといてなんですけどねww




では、あらためて。

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1281年7月、元は兵船4千隻・兵数14万を率いてジパングに侵攻、世に言う元寇第二回“弘安の役”である。

驚くことに、この時点でブンロクがマルコと出会って旅を始めてから6年も経過していたということ。

「卒業旅行に6年も費やすのは裕福な家庭に育った私ならではだと思う」とか宣うブンロクだが…

それにしちゃ薄い旅路だったなww
あの1章あたりに1年以上費やしてる計算だからなww



しかし、歴史的には“神風”の影響で元の船団が壊滅することを知っているブンロク。

平然と何も起こらないままジパングに到着しそうな状況に、このままではジパングが侵略されてしまうと焦ったブンロクは

自らが帰宅用に予めジパングに転送しておいたタイムマシンを遠隔作動させ、時空を歪めることで何とかなるんじゃないかと推測して実行。


だが…それがいけなかった…


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日本では暴走したタイムマシンの影響により

富士山は爆発を起こし、芸者が空を飛び交い、日米貿易摩擦の波は渦巻き、上越新幹線がマッハ3で走り抜ける!
エキゾチックジャパン!←


時代や文明すらも超えてタイムパラドクスを引き起こした日本。

異変に気付いたブンロクは、これでようやく歴史通り“神風”が発生する、と思っていた矢先…

元の船団を“神風特攻隊”が襲撃!
Σ( ̄□ ̄;)

砲火を浴びた船団は為す術もなく壊滅…
なんと相棒のマルコまでが、海の藻屑となってしまうのだった…

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「助けて…ブンロク…」という悲痛な叫びの直後に
「マルコは消失した」というメッセージが衝撃的過ぎる…。



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唯一生き残ったと思われる、ブンロク。

自らの行動が引き起こした過ちを認めるが、それでも歴史的に日本が助かったという結果が同じだからセーフだろう、と

この期に及んでまだ自己弁護の姿勢を崩さない。
…裕福な家庭に育ったが所以の甘さかなぁww


どうやら日本に漂着したらしいのだが
そこは静岡と京都と奈良が混ざったような、鎌倉時代にも見えない不思議な光景。

あたりを見回すと、アロハ柄の着物を来た芸者のような人物が。
とりあえず宛てもないので、懐疑的ながらもその人物に招待され連れられるブンロク。

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案内された場所には、108段の階段がある一面黄金の巨大な屋敷。

その“時の団地”と呼ばれる屋敷から出てきた能面の男が“部長”と呼ぶ人物に連絡を取り、ブンロクの処遇を話し始める。


要するに…

ブンロクは「時に介入」した影響で時空間にある“黄金の国ジパング”に漂着して

その“時の団地”には、ブンロクのように「時に介入」した者が収容される場所である、という。

ドラ○もん的に考えると、時間犯罪者を取り締まるタイムパトロールが違反者を収容(禁固?)する場所。

つまり…

えげつないタイムパラドクスを故意に引き起こしたブンロクが逮捕されたということかww



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ブンロクを「A級難破者」と呼び
黄金で飾られた豪華な部屋に通し、無理矢理みんなで風呂に入って歓迎。

3LDKの部屋を用意し、これからはここで暮らすのだと言われたブンロクは

自分の身に起こっている現実を受け止められず、ここが日本なのかこいつらが日本人なのか、何も信じられず。


遂には……

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「おか、おか、おかーさーん…」

まるでムンクの叫びのように顔面蒼白になって発狂する、ブンロク…!



この5章後半のブンロクの台詞の量がやたら多くて
混乱して饒舌になって藻掻いている様が、すげぇ上手く表現されていた!

そして、狼狽するブンロクのグラフィックを生々しくも気味悪く描いて
その絶望感を余すところなく表現するという

それまでの、おちゃらけた雰囲気を一掃するほどのカオス感!


これを作った当時のスタッフの精神状態がとても心配になりますwww



また、カオスのトドメとして
発狂したブンロクを最後にそのままスタッフロールに突入、何のフォローもなくエンディングを迎えます。


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このカオスな急展開…そしてブンロク絶望のグラフィック…

確かに、めちゃくちゃ怖いわ!こんなもん!
子供の頃にプレイしてたら、絶対トラウマになるわ!(笑


まぁ…
なかなかの寒気はしたから、適度な納涼にはなったのかなwww




おそらく、このトラウマ加減が“伝説のクソゲー”たる所以だと、激しく思いますが。(笑

ゲーム的に誉めるとすれば…

アドベンチャーとしては
ブンロク・マルコ両者の視点を切り替えて攻略するザッピング要素や、バットエンドの可能性もありコマンド総当たりだけではクリア出来ないバランスは良し。

あと、BGMも良い。
曲が…っていうか音質が。(笑



ブログに書き始めてみれば、思いの外に長期企画になってしまいましたが…ww

如何だったでしょうか、
今回の「クソゲーに本気で取り組んでみよう」のコーナーは!
ヽ(´▽`)/



……あれ?(笑




げきみそ☆パーンチッ!!ΣO( ̄□ ̄ o)