小休止 by沢城みゆき | ゲキダンゴブログ

小休止 by沢城みゆき

皆様こんにちは。
・・・この暑さ、ぎりぎり無理だな・・・、沢城みゆきです。

今回の『セレブ』ですが、
取材の日程の関係でちょっと小休止とさせていただきます。
第4回目は近日UP予定ですので、しばしお待ちいただけたら有り難いです。
ごめんなさい。



・・・といって、何もないのもなんなので、今回は

番外編『セレブに魅せられて』  
として、わたくし沢城の自転車を紹介してみようかと思います。



現在までに私が所有した総自転車数は、4台

1台目は、パンフにて登場! (写真つきだ!)
3、4歳の頃買ってもらったもので、三輪車からの流れはそのままに、ときに公園でひっくり返され、かき氷機(架空)としてがらがらされていたはずである。
かなり早い段階で電池が切れてしまって、正面の“あの子”は回らなくなってしまった。・・・その未来を懸念して、右ハンドルのボタンめがけて隙あらば高速でとんでくる弟の手を、結構な剣幕で毎回阻止していたような気がする。


2台目は、
小学校2、3年生の頃?買ってもらった、少し大きいサイズのピンクの逸品。あんまり長く乗らなかった自転車で、どこかのお家にお下がりとしてお嫁に行ったはずだ。
・・・そういえば、夏休みに学校で開かれた自転車講習会の帰り道、通学路を爆走して(理由がまったく思い出せない)帰路に着いていた私は、曲がり角で対向自転車と見事に正面衝突。衝撃で内側にはいってきたハンドルにみぞおちを強打され、しばらく本当に息ができないという、ちょっとした事故があった。
「沢ちゃん・・・今、教わってきたばっかりなのに・・・」
となんともいえない半笑いで、・・・これまたなんともいえない距離を置いてコメントした、同行していた友達の顔を今でもはっきりと覚えている。

散乱したピーポ君goodsが、目の端できらきらしていた。
(たぶん車のライトを反射するキーホルダーかなんかだ。)


3台目は、
ただただ真っ黒い自転車で、父が乗っていたのを兼用で私が使い始めたものだ。
この徹底して黒一色の自転車は、小学生中学年が乗っていると、ちょっと先取りでカッコいい(と私は思っていた)逸品で、初めの頃は“勘太乗り“で無理やり立ち漕ぎメインで乗っていた。
終始ふらふら、止まる時は小高い縁まで上手に徐行して、降りる時はつま先でつんのめりながら、
けれど、カラスがなくからチャイムが鳴って駐輪場所へ駆けていったとき、一番カッコいいこの自転車がとても気に入っていた。

・・・鍵が、

鍵を・・・閉めるのにちょっとコツがいって、油断するともの凄い速さで戻ってくる危険なやつだった。レッスンの前なのにヤマハの受付でバンドエイドをもらうという事態もあったのを思い出した。


4台目は、
初めて自分で選んで買った、黒いbodyにシルバーの泥除けがついたシンプルな逸品。
しかしこのデザインがえらく素敵で、
当時まだあまり見かけなかったカゴのついていないタイプの、ベルも小さくて可愛い、丸いライトのついた、どこかEuropeの匂いのする自転車だった。
(見るなり「金田一の自転車」と友達に命名された。)

・・・試合の朝は、
ドラムバック肩に食い込ませながら集合しないとならなかったり、
・・塾の帰りは、
テキストの入った重い鞄を片側にかけて、ふらふら夜道を漕がなければならなかったり、
仕事(学校)帰りは、
駅に迎えに来てくれるお母さんの自転車カゴにお世話になる始末だったり、

機能的にいったら本当に許せなかったけれど、

Europeの匂いがする、おしゃれで目を引くこの自転車が、私が最も長く乗った愛(自転)車だ。





こうして頑張ってみると、思い出すことが沢山あって驚く。
“モノ”に付随している記憶って、保存状態がいいのかもしれない。

・・・なんでもかんでも捨ててしまわずに、
手元に残しておくのも大事かも知れないな。





そしてこの夏、私は5台目の自転車に乗る。

・・・私にとって5台目の、“彼女”にとって1台目の、
RED Theaterでしか漕げない、私たちの愛(自転)車。


手元には残しておけないけれど、

どうか皆様の記憶に残る1台になるように、と、台本に向かう毎日である。