去る2020年2月9日、2019年度卒業公演『あの日の向こう側』全5公演が無事終演しました。たくさんの方々にご観劇いただき、また激励の言葉をいただきました。本当にありがとうございました。団員一同から心より感謝を申し上げます。

 
↓これは本当にすてきな舞台。一昨日はあったのに、今はもうないんです。寂しくなりますね。
 
 
さて、未だ興奮冷めやらぬこの時期にブログを書いているのは作者の非常に勝手な自己満足です。ブラウザバックするならここです。
 
 
しませんか?
 
 
しない??
 
 
それでは、しばらくお付き合いください。「団員だいすき!を叫ぼう大会 2020冬」のはじまりです。
 
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自分は、色々あって4月末〜9月中旬までダダンを休んでいた。そんな最中の8月、本公演の後の振り返りリレーブログが(部外者にとっても)本当にあたたかくて、あぁ次は絶対に自分がこれをやる、書く人が自分ひとりであってもどれだけ稚拙な冷たい文章しか書けなくてもやってやる、と密かに決意を固めていたのである。その振り返りリレーブログは言うなれば「団員だいすき!を叫ぼう大会 2019夏」であった。人のいいところをわんさかと見つけられるって、その時点でみんなもうびっくりするほど最高だ。
 
下手なレポートより文量が多くなるのはちょっぴりいかがなものかと思うので、人を絞って簡潔に書く。推敲って大変だ。
 
まずは1年生のキャストへ。
 
物語の黒幕的存在・編集長役のビビは「いつも楽しそうなお姉さん」という二つ名のとおり。いつでも全力な子で、誰かが舞台上で寝転がっているとAEDを持ってきたがる気さくな後輩だ。「自分の機嫌を自分で取る」ことにおいて天才だと思っているので、いつかコツを伺いたい。「そんなの……」というセリフの苦しさが沁みる。
 
熱血新人刑事・高氏くん役のハリーは憎めない人たらしかな。気遣い上手なジェントルマンだと評判らしいが、それだけじゃない。多分、気遣いと「お茶目さ」のバランスが絶妙なのだろう。「やめろ!そんなことしたって君の家族は喜ばない」というセリフの真っ直ぐさはあなたにしか出せないね。眩しかったわ。好きなシーン。
 
そういえばこの2人は、自分と初めて出会った当日のカラオケオールで(初対面にも関わらず)一緒に楽しく歌ってくれた。不審者でごめんね。あのときはありがとう。
 
次に上級生のキャストの皆さまへ。
 
千紘の協力者・優海役のすーさんは恩人。1年生の4月に彼女と話をしたから、今自分はダダンにいる。演技に対しても真摯な方で、分析力や客観視力(?)に長けており、尊敬の一心だ。その一方で普段は非常に面白い方。可愛いダンスは必見。葵との口論や千紘を止めるシーンがすき。後者では毎回泣きそうになってました。
 

物語を紐解くキーパーソン・藍島を演じた上善さんは、誰と話していても、敬語以外で歳の差とか学年差とかを一切感じさせない才能がある。それは多分誰に対しても一貫した態度をとっているからで、そしてその態度は無意識だろうと思う。もう魔法みたいな力だ。抱き締めるシーン大変でしたね。自分はあなたとやれて嬉しかったです。

 

次は今回で卒団されるキャストの皆さま。

 

芯の通った可愛らしい新人記者・笹部ちゃん役のチロルさんは紛うことなき「お姉さん」だ。的確に言語化や要約ができて、仕事も必ずきちんとやり切る。何度も助けられた。あと演技にブレがなく、毎回ベスト演技なのもすごい。でも他のキャストの言い回しや様子に合わせる柔軟性も持ち合わせている。枚挙に暇がない。

 

クールな女刑事・吉岡役のリットンさんは好きなことに全力投球している人。これは決して簡単なことではないと思う。人生を楽しく生きる秘訣を聞きたい。そして仕草が可愛くてたまらない。どらやき。「簡単じゃないわ。でも、割り切らなきゃ刑事なんて仕事やってられないから」という吉岡の闇を見せるセリフの言い方好き。

 

二面性が光る増田葵役・さくさんはこの作品の作者だ。天才。脚本を読んで必ず出てやると思ったのはこれが初めて。普段はとても落ち着いていて周りをよく見ている方。そして自分は彼女に睨まれたりキレられたりする役だったが、それが本当に怖かったしムカついた。彼女の演技力の賜物だ。演技とはいえ彼女を乱暴に扱うのは心が痛んだ。

 

そして、演出のトトさん。彼女はとても努力家。就職先からの慣れない課題、演出の仕事、卒論などなどをすべてこなしているのがどれだけ大変なのか、ガキの自分には到底想像できないことだ。それなのに全てちゃんとやりきる。なんて人だ。フォーチュンクッキーとワードセンス。

実は、彼女が自分を千紘役に据えたのを知ったとき、嘘でしょ!?と思ってしまった。それと同時に、こんなに素敵な先輩が自分に重要な役を任せてくれるという事実が幸せで、また身が引き締まる思いだった。自分は、あなたの期待に応えられたでしょうか? 肯定だったら、光栄です。

 

そして、今回の公演は「同期っていいな」というのを改めて感じた。ということで、同期にもラヴを送ろう。

 

りーしか。うちの期の団長はあなたしかいなかった。包容力と隅々まで行き届くその目は本当に尊敬している。誰も気づかないところに気づくあなたに何度驚いたことか。1年間お疲れさま。本当にありがとう。あ、公共の場でのあの言葉は慎もうね。

 

シャネル。人の本質を見抜き適切なフォローを飛ばすのがとても上手だ。まんまと絆されてしまったよ……なんてね。新歓公演でなんか全部わかったとか言っていたけれど、それはあなたの確かな経験と素質によるものではないでしょうか。照明オペお疲れ様です。

 

最近会えてないメンバーも元気? そろそろ同期全員で集まりたいなあ。

 

なんかもうすっごく長くなってしまったので、まだまだ素敵なメンバーがいるので書き足りないのだけど、ここらへんで切ることにする。そろそろ照れくさくなってきたのもある。下書きはこの公演に参加した方全員分ありますので連絡くだされば……という思い。

 

 

最後に一つ言いますと、開放感、自分への失望、安堵、疲れ、自責、後悔、脱力あたりで打ち上げの席であんなことになってしまった(土下座)のですが、誰一人として何も変わらず接してくれた、そんな劇団ダダンとそのメンバー全員が私椎名は大好きです。

あれは本当に申し訳ありませんでした……そしてありがとうございます。

 

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次の公演は2020年4月中旬ごろに予定しております新歓公演。東京外国語大学の大集会室で上演いたします。
演目は『大丈夫』。団員のオリジナル脚本となっております。情報は随時ブログやTwitterでお知らせいたします。
 
みなさまのご来場、お待ちしております。
 
 
2020年2月11日 椎名