こんにちは、劇団ダダンです。
明日からいよいよ2019年度卒業公演「明日の向こう側」が上演されます。本番に向けて役者の気概も高まっております。


今回は公演前日ということで、今回のオリジナル演目「あの日の向こう側」についてお話しさせていただきます。




今作品には、「インターネット」が非常に強く絡んできます。現代において私たちはインターネットと切り離せない生活を送っていますが、皆さんにとって「インターネット」とはどんなものでしょうか。
たとえば主婦であれば。晩ご飯のちょっとしたおかずを考えるのにレシピサイトを活用するなど、日々のお助けツールとしてインターネットを捉えているかもしれません。
たとえば会社員であれば。取引先とオフィスを移動をせずに会話したり、企画を立ち上げる際の下調べの段階でネット検索を行ったり、ビジネスツールとしてインターネットを捉えているかもしれません。
私たち劇団ダダンも、インターネットメディアをお客様と繋がる大事なツールと捉えています。



…では、インターネットとは「いいもの」なのでしょうか。
物事は何ものも裏表があるもので、このインターネットも例外ではありません。たとえば一度インターネット上にアップロードされてしまった情報を完全に消去することはほぼ不可能ですし、ハッキングなどで本人の意図しない形で損害を被る可能性も否定できません。
…名前も顔も知らない匿名の誰かに、訳もわからず攻撃されることも、あるかもしれません。
今回の作品では、そういったインターネットの様々な側面に触れていくことになります。




もうひとつ、今作品の重要な要素となるのが、「あの日」の出来事です。
皆さんそれぞれに、思い起こされる「あの日」の出来事というものはあると思います。その出来事が楽しかったことなら何度でも思い出したいし、辛い出来事ならなるべく思い出したくないものです。
作品中で、登場人物たちはある女子大生の誘拐事件をきっかけに、それぞれの「あの日」と向き合っていくことになります。



彼らにとって「あの日」は救いなのか。それとも戒めなのか。
現代社会の象徴であるインターネットのあり方を考えるとともに、彼らの物語を共に追っていただければ幸いです。





ここまで長くなりましたが、お読みいただき誠にありがとうございました。
もし興味を持っていただけたなら、下記リンクからチケット購入ページに移動できますので観劇をご検討ください。
団員一同、ご来場をお待ちしております。

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2019年度 劇団ダダン卒業公演
『あの日の向こう側』


人生を狂わせてしまった「あの日」。
理不尽で理不尽な現実に追い詰められる日々。
「『あの日』から解放されたい」
その向こう側の景色を見たい少年・千紘と少女・優海が出会うところから、物語が動き出す――。

▼作=清水美里
▼演出=山岸栞理
▼出演=内田美友、四條咲季、辻本雄大、栗原優奈、吉田谷美稀、齋藤諒平、湯島染乃、清水美里
▼場所=阿佐ヶ谷アルシェ

▼上演日程
2月7日(金) 19:00〜
2月8日(土) 13:00〜/ 19:00〜
2月9日(日) 13:00〜/16:00〜
※開場は開演の30分前になります。

▼料金
一般:前売1000円、当日1200円
学生:前売800円、当日1000円(要学生証)
東京外大生:前売700円、当日900円(要学生証)