劇団ダダン本公演Beautiful Worldに演出として関わらせて頂きました2年のりーしかです〜
本公演が終わってしまいました。
 
ブログは広報の場であるだけでなく、自分の心を整理して見つめる場にもなりうるらしいです。あら素敵。なのでそんな感じでしたためてみようと思います。
 
 
今回の役者さんは皆、それぞれ役者を経験しそのスキルを磨いてきた人達でした。本当に魅力的な演技の役者さんたちばかりなんですよ。一人一人自慢したいくらいです。いや、自慢します。そしてキャスト向け告白大会ブログになってしまう。
 
ぶっきらぼうで人との関わりを諦めかけた男の子ジュンくんを演じてくれたのは1年生のひろくんです。本名ひろお、ダダンネームひろでしたが、見事ピッピに再決定しました!やったね!愛らしいね!
彼自身ジュンくんを捉えようとずっとずっともがき苦しみ続けていました。その役者としてもがく姿がジュンくんに重なって、勝手に演出は胸が熱くなっておりました。本当におつかれさま!あまり基礎リテ落単のことをからかうのはやめてね!!!(威圧🙃)
 
ケーキとカレイの煮付けが好きな明るい女の子ヒビキちゃんを演じてくれたのは1年生のゴロリです。彼女は本当にすごい!(語彙力よ)初めての読み合わせで見事な声の使い分けを見せつけ、団員をどよめかせました。場ごとのBeautiful Worldの雰囲気はゴロリを中心にして、円心状に広がっていたなあと思います。高校ではミュージカルを経験してきたそうです、なにそれ超見たい!ダダンがミュージカルをやる日も近いですね〜!
 
芸術お姉さまを演じたのは2年生で稽古中にノンアルを嗜むちょっと危ないお姉さんシャネルです。シャネルは役柄の振れ幅が半端じゃない!今回の役も自分のものにしていました。自分が役に合わせるのではなく、役を自分の中に取り込むタイプなのでしょうか。
稽古を通してシャネルとが1番ぶつかれた気がします。あまり私は面と使って人とぶつかることが出来ません。でもシャネルは誰に対しても物怖じせずにまっすぐ伝えられるところがすごく羨ましい。そこがすき。おつかれさま。
 
そしてユキオはダブルキャストでした。
 
初日、2日目は上善如水さんです。裏表のあるユキオ像を演じきってくれました。上善さんはちょこ〜〜〜っと、抜けているとこもありますが、演劇に関しては見習うところだらけです!身体表現に関する考え方にはっとさせられることが多々あります。いつもは生意気な後輩ですが、本当は大好きですよ!ただし嫁は渡さん。
 
千秋楽は1年生のハリーです。入団当初はメガネのクールキッドだと思ってました。とんでもない!劇場の爆笑王は間違いなく彼でした。小屋入り中もスタッフを巻き込んで笑いの渦を大回転させてました。それは舞台に立っても同じ。表現の細かさから来るものなのか、お客さんを笑いで身悶えさせていました。その上周りを気遣えるのだから、全女性団員からの紳士呼びも納得です。
 
-----------------------------✂
 
大学から本腰を入れて演劇に関わった自分が演出なるものを努められるのか。役者さんがもう既に沢山持っているよさを更に引き出せるのか。とてつもなく不安でした。不安すぎて夜しか寝られなかったレベルです。喉も塩ラーメンしか通りませんでした。ちゅるちゅる。
 
そんな時どうやって乗り越えたか。
 
 
幸いなことに、私には「逃げ場」があります。現実から目を背けて塞ぎ込む場所というよりも、1度距離を置いて冷静になれる場所です。また心が満たされたら、そしたら元の場所に帰ります。
 
家族と話すこと、ピアノを弾くこと、推しを浴びる事、先輩の二の腕をもむこと。もにもに。
 
昔から母に「学校が辛いのならやめてしまいなさい。逃げてもいい。」と教えられてきました。仕事がら子どもと接することが多い人だからでしょうか。戦って、それでも駄目だったらその時には逃げる。逃げることを悪い事だと子どもに思わせなかった母は偉大です。ありがとう。
 
ヒビキちゃんにとってのあの喫茶店が逃げ場だったように。誰にでも逃げ場はあるべきだと思います。
でもそれが無い人だって沢山いるでしょう。自分の心がまるくなる場所を見つけられない人は、どうしたらいいのでしょう。人に打ち明けて、と言われてもその打ち明ける相手がいない。そうして人に知られず人と触れずに命を落としてしまう人がいる。このことはずっと考えていますが答えが見つかりません。
 
-----------------------------
 
本公演の話に戻ります!
公演を通し、先陣を切って皆を導く演出にはなれませんでした。けれどよちよち歩きのバブ演出を、役者さんが、スタッフの皆さんが手を取って引っ張ってくれました。ママー!
 
体調不良でバタンキューし、ぼんやりとした意識の中で皆の本番前の声を聞いていました。本番初日、開場間近のほどよい緊張感の中で、お互いを鼓舞するかのように騒ぐ声。なにかの曲を歌ってた記憶。
 
その時私はダダンが、この場所が大好きだなぁ、守り続けたいなぁと感じていました。いとをかし。
 
 
 
最後に、この作品を、ジュンやヒビキを生み出してくださったキリ様。
 
ご来場くださった皆さま。
 
素晴らしい絵を描いてくださったぽむちゃんのお母様。
 
役者さん、スタッフさん。
 
本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
 
-----------------------------
 
あんてーん!(暗転)(今回小屋入り中の流行語大賞)
 
次回公演は11月外語祭公演です!先輩方を中心に素敵な公演をしてくださいます〜〜〜!
ぜひぜひ観劇にいらしてください〜!
 
 
 
りーしか
 
今週1番ブルーだったこと
買って数ヶ月のウォークマンを洗濯機で大回転させて破壊したこと。ぽよぽよ。