皆様,GWはどのようにお過ごしでしたか?
私は早くも次の脚本に頭を悩ませておりました。マロニエです。誰か私に脚本の書き出し方より締め方を教えてください。

それでは新歓公演のご挨拶を。
今月1日,2日の二日間に渡り上演した新歓公演「HOT SPOT!!」は無事に終演いたしました。



あー終わった!終わってしまいました。
千秋楽を迎えるといつも訪れるのは無事に終わったという安堵,そしてもう上演することはないという寂しさ。
複雑な気持ちでもう胸がいっぱいです。



ふと思ったのですが学生演劇で舞台になるのは大体近代以降の日本か架空の世界ですよね。まあ普通に考えればわざわざ海を越える必要はないですもの。

で,私は今回脚本を書こうと思い立ったときに「あまり学生演劇の舞台にならないアメリカでパワフル且つスタイリッシュな物語を繰り広げたい!」と,日本人が欧米に抱く漠然とした憧れのままに書き始めました。
今思えばだいぶ恥ずかしいですね。だってここは外大ですよ!?下手に英字プリントの服を着ていくと爆死する大学です。
ですが私は何度だって英字パーカーを着ていける女。団員に音読されて「わーんやめてー(〃艸〃)」と思いつつもまた着ていく女。「まあいっか」ですますようになりました。


もうひとつ目標にしたのは団員の楽しそうな様子を見てもらうこと。演劇が好きだという気持ちを伝えること。これまた漠然としていますね…。
私が自分で劇を見に行くようになったのは入団してから。現実的に参考になるのはやはり自分と同じ学生さんによる演劇だったので時間があればちまちま観に行っています。
一口に劇と言っても作風や規模で全然印象が違うし感想もまちまちなのですが,私が一番好感を持ったのは「役者さんが楽しそうな公演」そして私の場合それは「エネルギッシュな作品」「(笑わせたりジーンとさせたりして)感情を揺さぶる作品」でした。動き回る劇が好きなんでしょうね。
そしてこれは新歓公演。ダダンで素敵な思い出を作る前の,ただぼんやりと「演劇って楽しそう」と思っていただけの2年前の気持ちを思い出して,「難しいこと色々考えるより基本を大事にして役者を生き生きさせる」というサブコンセプトのもと演出を務めました。
誰かを楽しませたいなら自分が楽しまなくちゃねっ。


まあ現実はそう甘くなかったですが(--;)
どうしても自分の思っているようにできなくてしょっちゅう落ち込んでいました。
それでも私の良い所は寝たら忘れること。悩んでいても翌日にはケロッとしていました。(だから学ばないというか)
それに演出をすると今まで気づかなかったことに気付き,役者や舞台監督,さらには部長としても反省する点がありました。
一喜一憂でしたが大きく成長することができたと思います。


そして団員の皆は最後までよく辛抱してくれました。
私は皆だからこそ己の未熟な部分を見せることができました。「楽しく」というコンセプトを伝えたのは結構後の方ですが(ダメじゃん)役者たちは言われなくても「楽しい」気持ちを忘れないでいてくれたようです。それに私はどれだけ救われたことか。
先輩・同期・後輩一人ひとり違う助言や支え方をしてくれて,自分はこんなに仲間に恵まれているということを改めて実感しました。みんなの温かさを知った気になっていて案外気づいていなかったような気もします。
悩んでいるとどうしても孤独な気持ちになってしまいますからね。あの時代わってくれて,はっきり言ってくれて,演じぬいてくれてありがとう…どんなに有意義な経験も忘れてしまう鳥頭でもこれだけは忘れないよ。
本当にお世話になりました。これからもよろしくお願いします。






思い返せば脚本を提出したのは3か月前。脚本を書くだけでも精一杯で,それが音読されたときには「正気の沙汰じゃない!!!!!」とこっ恥かしく落ち着きませんでした。
そのうち麻痺して(笑)淡々と演出をしていましたがね…このときから「つらい思いをしてもなお楽しいと言える精神力」というのを伝えようとし,主人公にもそれを託していました。
結局思い通りにはいかなかったし小屋入りしてからもそんな馬鹿な!と言いたくなるようなハプニングの連続でどうなることかと思いましたけど,むしろ「あ,これ劇と同じシチュエーションなんじゃない?」というピンチはチャンス精神で楽しむことは出来ました。

上手くいかないことばかり。でもそれでこそ演劇,それでこそ人生!
「どんな時でもポジティブ」を体現するのがこの公演の1番の真の目的でした。合格ラインには達せずともちょっとは実践できたかと。
素敵なドラマもちょくちょくあったし^^


最後の最後までネタたっぷりha-to2





さあて,次回公演は来月下旬の演劇祭です。どうやらまたまた新しい試みを計画しているようですね。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。


それでは本当にありがとうございました!