ちゃんと書いてください | 劇団かに座ブログNeo

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横浜の「劇団かに座」オフィシャルブログです。稽古場日記、公演情報、劇団員募集、演劇に関することをポロポロと書いています。

ねこようです。

 

いつもいつも脱線の部分が

たくさん書かれていて、

本当の稽古場日記が書かれているのは

ほんのちょっとじゃないですかー?

 

と、毎回愛読してくれている

若いお姉ちゃんに言われた。

いや・・・・

言われたような気がする。

 

幻聴か?

 

そもそも毎回愛読してくれている

若いお姉ちゃんなんて

実在していないんじゃないか?

 

様々な謎を孕みつつ、

今回の稽古場日記はスタートした。

 

 

10月〇△日

 

今日は、

役者の出席率が悪い。

 

せっかく稽古見学の方が

来てくれたのに、

稽古を始められないでいる。

 

「ちょっと待っててくださいね。

 もうじき始まりますから」

 

馬場主催は見学者ににこやかに言ったが、

見学者が若い女性だった為、

その微笑みはいつもより1.5倍増しだ。

 

いない役者の分を、

代役をたてて稽古していく。

ちなみにその時点で来ている役者は

全員中1/3もいない。

 

そんな中、一幕をノンストップで通す。

 

そのうちに

オッスさん

なるみさん

馬場君

なんかがどんどん来たので、

そのまま二幕を稽古していく。

 

なるみさん演じる母親と、

浅川さん演じる娘と、

ほぼ二人きり?のシーン。

なぜ‘‘ほぼ?‘‘なのかは、

本編の時のお楽しみに。

 

家族を捨てた母親と、

それを許せない娘。

ただ事はそう単純じゃないんだなコレが。

 

母には母の想いがあり、

娘は自身が思っていたのと違う事実が

見え隠れしたりする。

 

このシーンが、

今回の中で一番難しい。

 

舞台上で喋っているのは二人だけ。

しかも母親はその直前に見舞いに来て、

久しぶりに娘に会ったのだ。

 

二人のいろいろな想いが

短いシーンの中に詰まりすぎるほどに

ぎゅうぎゅうになっていて、

その心の機微をうまくつかまないと、

ただ喋っているだけ

になってしまう。

 

それは

演出だって同じで、

的確に読み取って

きちんと自分の意志を

役者に伝えないと、

役者の演技も錯綜する。

 

演者二人と演出の計三人が、

同じ方向を向いて

一歩一歩進まないといけない。

 

基本的に、

これに外野が口を挟む事は出来ない。

まぁ思わず役者の助けになればと

口を挟んでしまったりもあるけど、

それはそれなのだ。

役者はそんなの無視したって構わない。

 

だって、

口出しするあんた、

責任が無いんだもん。

 

役者と演出の間は、

神聖で親密であり、

その間には、

誰も介入できない何かがある。

 

昔の私のように、

「エンシュツノバカ!!」

って思いもあるけどね。

今考えると

「バカハオマエダ!!」

だけど。

 

とにかく、

稽古は順調に進んでいます。

 

気が付けば、

本番まで

あと一か月とちょっとなんだな・・・

 

でもこれもいつもの事だ

 

こんな感じで残り一か月になって、

本番をきちんと迎えられるのだろうか?

そんな不安を新人でもベテランでも

みんな抱えながら過ごしていて、

それでも本番の日は来てしまうし、

結構なんとかなったりするものなのだ。

 

マ、

なんとかなったり

しなかった場合もあったけどね。

 

 

ねこよう