きもちとからだでいせいをだきしめる  | 劇団かに座ブログNeo

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横浜の「劇団かに座」オフィシャルブログです。稽古場日記、公演情報、劇団員募集、演劇に関することをポロポロと書いています。

♪犬が西向きゃ

  尾は東~

  猫が西向きゃ

  尾は南~

  鳥が東向きゃ

  コケコッコー

  ラララララララ

  楽しいな~♪

 

適当な音頭で始まりましたが、

そうです、

 

ねこよう

 

でございます。

 

皆様、

一カ月ほどのご無沙汰でございました。

 

待ってた?

まだかまだかって待ってた?

あ、そうでもないのね・・・

いいの、知ってた知ってた。

好きな人がいるんでしょ?

冗談よ、冗談に決まってるじゃない!

あたいがあんたなんか好きになるはず

ないじゃない!

ばっかじゃないの!

あー、ダセェ。あんたダサダサ。

あ、行っちゃったか・・・

ホントにダセェな。

あたい。

 

・・・そっか、稽古場日記だったわ。

 

 

10月4日(水)

 

一カ月ぶりに稽古に来ると、

もう本読み稽古は終わって、

半立ち稽古に入っていた。

当たり前か。

 

もう装置作成は終わっていて、

模型を見ながら

舞台監督のなるみさんから

あれがこうなるココにこれが入る。

と教えてもらう。

 

役者が動くと、

「そっちじゃなくてこっちにいてほしいんだよな~」

演出からの注文が出る。

 

役者はこう動きたい。

演出はこう動いて欲しい。

役者が納得して、

自分が思った通りに動いてもらうには、

どうすればいいのか?

演出の頭の中はグルグル回転しているのである。

一個一個納得させて、

積み上げて出来たものを

いざ通して観てみると、

やっぱり違ったりする。

あの二週間前に笑いを取る為に入れた動きが

流れで違和感が出たりするのだ。

それでまた動きを変えたりすると、

「演出の言う事がコロコロ変わる」

と不満を言われたりする。

 

演出も、

この役者がどのくらいまで出来るだろうか?

というのは、演じるのを観てみないと分からない。

それは、付き合いの長い役者でもそうであって、

泣きのセリフがうまいのに、

笑いのセリフがヘタクソだったりする。

再演で同じ配役でも無い限り、

濃い映像のイメージなんか頭に浮かばないのだ。

 

だから、

お互いが手探りで

やっていくしかないのかな

と思う。

 

役者も演出も、

不安や苛立ちがあるだろうけど、

一緒に創る

てのは、信頼関係が大事だよね。

 

照明は・・・まぁまだのんき。

こんな写真撮って、

さーて、ゆっくり考えましょうかね~。

てな感じだ。

 

 

牧野さんが馬場君に抱きつくシーンが、

照れてしまってうまく出来ない。

 

頑張ります!

ってこぶしを握り締める牧野だけど、

そういう気合いを入れる所じゃないんだなぁ・・・

 

でも私にも同じような思い出がある。

二十代の頃、

何度か女の子を抱きしめるシーンがあったけど、

やっぱり意識しちゃってぎこちなくなって、

‘‘自然に抱きしめる‘‘

が出来なかった。

 

じゃあ私生活では

自然に抱きしめられたのかと言うと、

女の子にモテやしない。

 

もう一度言う。

 

モテやしない!!!

 

なので、手首ぶるぶる。

腰が引ける。

緊張するな緊張するな。

相手はおっぱいも無い、ただの人型機械だ!

そうすると今度はおっぱいを意識して

胸が離れる。

落とし穴を掘って自分で落っこちてた。

 

それが、年齢を重ねて擦れてきて、

女性にも慣れて、

ラブシーンどんとこい!

となってきたら、

そういう配役にならないんだよね~。

 

近所のうるさいおっさん。

みたいな、

絶対恋愛しないだろう。

芝居が深刻になって空気が重くなると、

パーっと騒いで、また消える。

役ばかりやらされて。

ああ、あの二十代が、

輝かしいラブシーン絶頂期だったな。

って思う。

 

いつか、上手にラブシーンを・・・

優しく女の子を抱きしめて・・・

と歯噛みしていた昔の俺ヨ。

そんなチャンスもう来ないぞ。

 

だから、

そんな牧野さんに

私から出来るアドバイスは、

 

‘‘なんとかしろ‘‘

 

だな。

 

 

ハイ?

冷たい?

 

そうです私は冷酷な人型機械です。

でも、

おっぱい付きですよ。

 

こんなの恥ずかしげもなく

平気に書いてるから、

ラブシーンの配役来るわけないわ。

 

ねこよう