稽古場を楽しみ尽くす! | ギルド稽古場便り

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次回公演まで暫くお待ちください



こんにちは。
酒井孝宏です。

僕は、1987年頃から芝居を始めたのですが、最初にお世話になった演出家の方にすすめられたのが、この本でした。

写真、横でごめんなさい。

演劇評論家、扇田昭彦さん編集の「劇的ルネッサンス」という本で、寺山修司から野田秀樹にいたる、計12人の演劇人に対するインタビュー集で、非常に内容の濃い本です。

どの方のインタビューもそれぞれ面白く、僕の演劇人生に相当影響を与えている本で、先人たちの培ったものを受け継いでいかねば、と若かりし頃は、前のめりに考えていました。まあ、今でもあまり変わりませんが。

言葉自体もそうですが、ひとつの現象にはそれなりの歴史性があります。そして、その対象に真摯に立ち向かえば立ち向かうほど、それを深く知りたくなり、結局その対象が内在させている歴史的なものに推参することになります。

小劇場系の芝居の歴史は決して長くはないですが、それでも、先人たちが勝ち取ってきた様々な財産が、それなりにあります。そしてそれは貪欲に求めなければ、決して出会えない何かです。

今回の劇作家兼演出家の高谷さんは、僕にとっては、演劇人が求めるべき宝物を豊富に持っている、秘密の源泉のような方です。また共演者の二人の女優さんたちは、僕の年齢の半分くらいの若い方たちなので、この二人からも若いエキスを吸収出来るということで、今回は、一石三鳥な現場と相成っております。

いやはやいやはや、幸せな現場です。

あと2ヶ月、稽古場を楽しみ尽くしてやろうと、密かに決心した、夏の夜の、戯言でございます。

ではでは。