
巷間伝わる人物像、すなわち相手が誰であろうと歯に衣着せぬ言動が、リアルタイムの政治評論家諸氏には嫌われていたものなのか、それらの著作にはあまり登場することがない白洲次郎。
敗戦直後の世相とはいっても、40代なかばにして政治の中枢で日本とアメリカの爺さん連中とわたりあって日本国憲法に参画。
その憲法の一部がのちのちまでに校長先生ではなくて国体のプリンシプルをフワフワさせようとは、朝鮮戦争時代のころに痛感していたのだろうけれども、草葉の陰で電力会社の現在をどう見てるのか、興味のわくところです。
上の本は、生前の白洲自身の「文藝春秋」などへの投稿や座談会の拾遺集なので、故人礼賛の書とはちがって色眼鏡なく読むことができます。
ちなみに、青年期から晩年までの生涯が数年前にNHKでドラマ化された時は、演じる若手俳優サンの濃厚ネッケツぶりに「なんかイメージと違うんだよなァ」と感じたものですが、同じくNHKの昨年のドラマ「負けて、勝つ」の白洲はヒョウヒョウとしてました。



