の大量テレビスポットと宇崎竜童が熱唱するテーマ曲が印象的だった1979年劇場公開の東映映画「白昼の死角」、ようやくDVD化されました。
なかでも、夏木(夏八木)勲演じる悪徳主人公が「外為法違反も治外法権の空間なら大丈夫」と製薬会社の成田三樹夫部長らを南米国(=英語が母国語ではない)の在日大使館におびき寄せては高額小切手を次々とかすめとっていくエピソードがおそろしい。
日本人の外国語コンプレックスを利用した戦後だからこそ起こりえた犯罪(実話を脚色しているのだとか)だと思っていましたが、似たようなサギ話がミレニアム時代の日本とタイの間でも起こりかけていたという話をつい最近知って、驚いた。
きくところによると、10年ほど前のある日、タイに長年在住している日本人が正真正銘のタイの政治家や官僚とともに大阪某所を訪れ、<タイ国鉄補強工事>と称して在阪私鉄会社数社の重役諸氏を前に、
「タイの人たちは英語がわかりませんので、私がタイ語で通訳します」
と言葉巧みに会合設営者から多額の金銭を「その準備金」として騙し取ったというもので、てっきり謝恩旅行の類だと思って同行したタイ人諸氏が後日、自分たちをダシにしたと激怒してもアトの祭り。
日本のプロ野球界でも名を馳せる私鉄会社の面々に実害が及ばなかったのが、せめてもの救い、不幸中の幸いでした。
それにしても、不肖ワタクシが時おりタイの人たちと日本に出かけていくのは通訳というよりも、あくまでも共通語の英語に誤解がないかを確認するのがお仕事なので、大切な商談や交渉の場でフィフティフィフティには程遠い、
「タイの人たちは英語がわかりませんので、私がタイ語で通訳します」
などというコトはあってはならないのだけれども、その詐欺師はよっぽどクチがうまかったものなのか。
ちなみに、その詐欺師サンは現在は生死不詳とのことです。
狼になりたかったブタさんの末路なんですかね…

