洪水解説番組に出ずっぱりで今やすっかり<時の人>となった大学の先生(上の動画の御仁ではありません)のいうことは、
「このぶんだと、戦勝記念塔も危ないですね」
などと、なかなかのスペクタクル感たっぷりなんですが、先生の警告から数日が経過しても戦勝記念塔までは汚水は押し寄せていません。
もちろん、先生の言うことの当たりハズレを指さして笑うツモリはサラサラないし、今となっては政府の復興プランの青写真も知りたいところなので、テレビの国会中継を見てると、タイのハマコーさん(と僕が勝手に決め込んでる)ことチューウィット議員が、12分間の大演説を始めるところだった。
政治家というよりも何かの間違いでバッヂをつけてしまった粗暴なふるまいの元風俗店経営者に、格調の高いスピーチなどは最初から期待していないけれども、最後の理性を残して固有名詞こそは出さなかったものの、この日の弁舌も暴走し、
・今回の大洪水の遠因をつくった、許すまじき人物
を特定しながら、「アンタのせいで500人もの人間が命を失い、何百万もの国民が今なお苦しんでいるんだ。そうカンタンには死なせないからな」などと言い放っていた。
ちなみに、美人すぎる総理大臣もチューウィット議員にかかると、<そのへんの厚化粧のオバチャン>になってしまうらしいので、氏が糾弾しているのはもっと年配の金権政治屋サンのようです。
相手がかつての政治指南役であろうがなんだろうが、みんなが言いたくても言えないことをズバズバ言ってしまうところに、チューウィット議員の存在意義があるんでしょうね。
この日もチューウィット議員は上は背広でも下は半スボン姿で登院し、演説が終わると、「被災者の苦しみをわかちあうために」と洗面器を片手に被災地にすっ飛んでいったとのことです。