「そこにいるしかないから、しょうがなくて笑ったりしてるだけなんだよ」 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
ローリング・ストーンズ野郎の雑記

中田英寿と交友がある村上龍にとってはそれほど無縁な土地ではないからなのか、「龍言飛語」の中でバンコクの洪水問題をチラリと取り上げてます。

聞き手のノブエなにがしのイジラレっぷりは「昭和歌謡大全集」の頃からだけど、

「ニュース見てても明るかったですよ。犬を泳がせてるし」

と、よくありがちな<微笑の国タイですから>モード的に話をまとめようとするところを、村上が呆れ顔でバッサリ。
日本より貧しいとされている社会に自身の共鳴項を見出そうとしたものなのか、音楽を通してキューバにハマってきた村上ならでわの即答なのかも知れません。

「冠水、洪水なんてタイでは日常茶飯事。大騒ぎすることないんだよ」

とさんざんっぱら嘯いてきた一部のタイ人、ガイジンもいざ大量の汚水と汚物に取り囲まれてしまうと、洪水の認識を変えざるをえないようです。
どうしようないバンザイ状態の時に、人間は怒るか、泣くか、笑うか、の違いというだけです。