「自分たちは貧しい、ビンボーだ」
をウリモノに、働かないでも食べていける生活を望む連中が台頭してしまった。
それが昨今のタイからの国際ニュースにもなっている「赤シャツ」です。
しかしながら、数カ月前のイギリス紙のインタビューで、タクシンが調子にのってペラペラしゃべった内容が、
「国王の死後に輝かしい時代がやってくる」
という、タイ国民にとっては度し難いセンセーショナルな見出しで報道 されてからというものの、タクシンの求心力は急落の一途をたどり、回復するきざしはいっこうにみえない。
数週間前から猛々しく宣伝していた100万人デモもフタをあけてみれば、10万人にも遠く及ばない数万人たらず。
僕は中国の紅衛兵やカンボジアのクメール・ルージュの誕生を時事ニュースとして見聞した世代ではないけれど、特定個人を崇拝するひとにぎりの集団によってタイの国体が崩壊することは絶対にアリエナイと思っています。