◆Stripped(1995年) | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
ローリング・ストーンズに関する雑記とその他
1995年発表。
■収録曲
01.Street Fighting Man
02.Like a Rolling Stone
03.Not Fade Away
04.Shine a Light
05.Spider and the Fly
06.I'm Free
07.Wild Horses
08.Let It Bleed
09.Dead Flowers
10.Slipping Away
11.Angie
12.Love in Vain
13.Sweet Virginia
14.Little Baby

このアルバムがレコード会社移籍というだけの理由で販売終了のままであってイイワケがないので、11月4日に再販されます。

細かいことをいうと、「Stripped」はヴードゥー・ラウンジ・ツアー(1994~95年)終了後に発表された、ローリング・ストーンズ史上初めてのアコースティックアルバムであって、ヴー・ツアーのライヴアルバムではない。
もちろん、いっときの流行ではあっても「アコースティック」「アンプラグド」などという音楽ジャンルがあるのかは疑わしいのですが。

収録曲十四曲(日本盤は十五曲)は、ライヴ音源が六曲、スタジオ録音が八曲で構成されており、スタジオ録音のうち五曲「クモとハエ」「ワイルド・ホース」「スリッピング・アウェイ」「むなしき愛」「リトル・ベイビー」は日本の東芝EMI所有のスタジオで録音された、いわゆる「トーキョー・セッション」と呼ばれているヤツです。

メジャー曲は意識的に排除したのか、シブめの選曲。
唯一ガナリ系の「ストリート・ファイティング・マン」もイメージ違ってるし、

「盛り上がりに欠ける」

と言ってしまえばそれまでだけれど、「ライトを照らせ」「デッド・フラワーズ」「スウィート・ヴァージニア」、ましてや「悲しみのアンジー」なんて、盛り上がりながら聴くもんでもないだろうし、意表を突くマッタリ感が大きく歓迎された一枚だったと思います。

このアルバムが出た頃は、僕は東南アジアに生活の基盤を移していたので、ナンの前情報もなく、いきなり、CDショップでカセットテープに遭遇した。
その後、MTVアジアでガンガン流れ始めた「ライク・ア・ローリング・ストーン」はオリジネーターには申し訳ないけど、

「こんなイイ歌だったけかァ?」

って再評価したりもして。
ほか、「Stripped」関連としては、ドン・ウォズが音楽監督として関わった、サンドラ・ブロック主演映画「微笑みをもう一度」のサウンドトラック盤に、トーキョー・セッションで録音されていた「オネスト・アイ・ドゥ」が収録されたことは、うれしい驚きだった。

「Stripped」からのシングルカット盤には例によって例のごとく、アルバム未収録のライヴ音源「ダイスをころがせ」「オール・ダウン・ザ・ライン」「黒いリムジン」「ギミー・シェルター」「リヴ・ウィズ・ミー」が みっしりとカップリングされていたので、ストーンズ商品の流通度がやたらと低い国や地域に住んでいるストーンズ野郎をおおいに慌てさせたものですが、それ らの曲のいくつかを拾遺した企画盤「Rareties 1971-2005」ともども、現在は販売終了あつかいになっています。

また、余談中の大余談としては、本作が発表されたのと同じ年の暮れだったと思いますが、甲斐バンドも「ビッグナイト」というアコースティック盤を出したけ れど、その一曲目「三つ数えろ」はコレの「ストリート・ファイティング・マン」をモロ意識してるアレンジが、双方のファンとしては、妙に嬉しかったもので す。

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