■Dirty Work(1986年) | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
ローリング・ストーンズに関する雑記とその他
 

1986年3月発表。

■収録曲

01 One hit (to the body)
02 Fight
03 Harlem shuffle
04 Hold back
05 Too rude
06 Winning ugly
07 Back to zero
08 Dirty work
09 Had it with you
10 Sleep tonight
11 Thanks Stu, for 25 years of boogie-woogie


南アジアの文明国インドのボンベイ(現ムンバイ)で買ったカセットは、なんと、「スリープ・トゥナイト」すらも割愛されていた5曲収録エディションでした。


「Undercover」発表後、ストーンズはツアーは行わず、ミックはソロ活動に基盤を置き、ペッド・ミドラーのPVに出たり、マイケル・ジャルソンとデュエットしたり、ソロアルバムを出しただけではモノ足りなかったのか、ダリル・ホールらとともに映画「殺したい女」(原題「Ruthless People」)のサントラに関わっていた。

さらにはライブ・エイドではミックとキース&ロンが別々にステージに出たりして、世界中のロックマスコミがよってたかって、


「ついに解散か」


との期待的憶測をハビコらせる中で創作されたアルバムなのだけれども、大作「Let It Bleed」以来の、キース・リチャーズ主導のアルバムとされていただけあって、ドラッグ摂取過多を克服したキースのボーカル2曲「トゥー・ルード」「スリープ・トゥナイト」が収録されていたことが、キース野郎たちをアツクした。


メンバーのまとめ役としてストーンズ体を影となって支えてきた、いわゆる「6人目のメンバー」、イアン・スチュアートが本作完成間際の85年12月に喘息発作で急逝するという、悲しい出来事もあった。
ジャケットには表記されていませんが、「スリープ・トゥナイト」のあとに収録されている、 イアン・スチュワートのピアノ演奏曲は「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」


また、本作はCBSコロンビアから発売された最初のアルバムとしても話題にはなっていたものの、40年記念オールタイムベスト盤「Forty Licks」 には、この「Dirty Work」からは一曲も収録されなかったことには、かなりナットクがいかなかったので、次期ベスト盤にはせめて「ハーレム・シャッフル」ぐらいは入れてもらいたい気分です。