みんなでいかにも楽しそうに歌ってる | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
ローリング・ストーンズに関する雑記とその他

清志郎&オールスターズの「雨あがりの夜空に」。

それまではノーマークだった及川ミッチーのことが気になりだしたのも、このDVD「RESPECT!」からでした。

僕がRCサクセションの名前を初めて知った昭和54年というと、日本の音楽シーンは「ニューミュージック」というアイマイモコとした呼称の歌謡曲の全盛時代だったので、「テレビには出ません」という変わりモノ組の中においても清志郎氏というのは相当に浮いていた存在だった。
なんかヘンなのが坂本九の歌を歌ってるヨ、みたいな。

MANZAIブームから抜け出した昭和56年当時はけっこうマジメに歌手活動していたビートたけしがRCに敬意をこめながら、

「よォ~こそ~ッ、って言ってんのに、客席はシ~ンとしてんだもんなぁ」

とラジオのネタにするものだから、僕たちはサックス持ってるヤツは誰もいなかったけれど、RCの世界に敷居の高さを感じながらも、

「どぉ~したんダ! ヘッヘ! ベーベ~!!」

の部分を中盤でキメないとこの歌は死ぬんだ!!と気合い入れながら、みんなでキヨシローになりきろうとしていたセブンティーンの春。

その後も、教授との接吻ビデオや大麻~ズ、FM東京ナントカ野郎事件があったり、とにかく人前に出た時は何かをやってくれる、楽しいハラハラ感がいつのまにか音楽界の至宝みたいな存在になっていって、最期はみんなに惜しまれながらジンライムのようなお月様に。

「雨あがりの夜空に」は泣きながら歌う曲ではないですね。

↓は昭和61年日比谷野音の「ヘッヘ! ベーベ~!!」。

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