2006年秋のビーコン劇場 におけるローリング・ストーンズのステージは、映画「シャイン・ア・ライト」を経て、今や神格化されてしまった領域にある。
神格化といっても、芸術的なロック音楽を聴かせてくれるミュージシャンは他にもたくさんいるし、「ストーンズは演奏が神」とかそういうものではない。
劇場内2,800人からモレてしまった世界中のストーンズ野郎、ストーンズ淑女たちもシルバースクリーン 、ライヴCD でその空気はじゅうぶんに共有できると思います。
僕のように居住地域のハンデキャップ上 、映画より先にサントラ盤やDVD を手にした方々の中には、ラッピングをむいてディスクを再生機に押し込むやいなや、
「Champagne & Reefer (feat. Buddy Guy)」
とクレジットされてる曲目を真っ先に選曲してしまった方もいるかも知れません。
スコセッシ監督が想定していなかった演出だったものなのか、映画の中では画面の端ッコにチラッと映るだけですが、「シャンペーン・アンド・リファー」演奏終了後にキース・リチャーズがバディ・ガイ(写真)にギターを進呈する瞬間がある。
その時の様子をキースは「ロッキング・オン」 のインタビューの中で、
「彼がほかのミュージシャンに与えてくれたものすべてに感謝してね」
と話しており、あえてお気に入りのギターをバディに捧げたのだそうです。
ストーンズが今なお解散などせず、ストーンズ野郎、ストーンズ淑女が今なおストーンズを聴き続けている、言葉では説明できない理由が、この「シャンペーン・アンド・リファー」の演奏に隠されている気がしてなりません。
「シャンペーン」のオリジナルは、↓この御大。
※バディ・ガイ、2008年新作


