ウチの近所には、ノックちゃんという愛称の名物オジサンがいる。
見た目はもう50歳前後なのだけれど、年長者を敬称する「ピー」ではなく、年少者の「ノン」づけで呼ばれて、地元民から親しまれている。
ノックおじさんの「仕事」は毎朝の交通渋滞時に、大雨が降っていても道路の真ん中に出ては笛をピーピー吹きまくっての交通整理。
僕も日本で買った笛をプレゼントしたことがあります。
もちろんお巡りさんも道に出ているし、ノックおじさんのピーピーにはなんの意味もないことは地元民は知っているけれど、通りすがりの、たとえばオートバイのアンチャンなどはピーピーを真に受けてしまい、事故りかけることもしばしば。
日本人的カンカクで考えれば、
「そういう人を道に出すな。大事故につながったらどうするんだ」
という見解もあるけれど、オフィスビルやショッピングモールのクルマ誘導係の笛にしたところで、どこまで信用していいのかわからないことは、バンコクでクルマを運転している方々なら誰でも知っていることだと思います。
そのノックおじさんを最近見かけなくなったので、「ひょっとしたら、クルマに撥ねられたんじゃないか」と僕たちは心配しかけたのだけれど、悪い風邪をひいて寝込んでいることがわかり、ホッとした。
それでもやっぱり、最近はソイ
内タウンハウスの急激な人口増加にともない、誰も彼もがノックおじさんを知っているわけではなくなってきたので、笛を吹く場所や時間帯をシフトしたほうがいいのかも。
※写真の奥に見えるのが、サッカーのタイ対日本が行われた競技場。