
タイトルは、なんのヘンテツもない「The Rolling Stones」。
邦題は「アイ・ゴー・ワイルド/ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。
中身は、1994年11月の「ヴードゥー・ラウンジ」ツアーの米国マイアミ公演などのライヴ音源です。
マイアミ公演はテレビ放送、ビデオ化 もされた録音環境にあったのにモノラル収録という点が惜しまれる。
曲目はどういうわけか演奏順には並んでいませんが、当時の最新アルバム「Voodoo Lounge」 収録曲を冒頭にまとめているところに、地下業者(メイド・イン・オーストラリア)のちょっとしたコダワリを感じ取ることができる。
また、裏ジャケットに記載されている曲目にはカンタンな説明が併記されているところも、1994年~95年当時はホームセンターのワゴンなどで、
「ん? これがローリング・ストーンズなのか。この前、深夜テレビでC.C.ガールズの藤原が興奮しながら解説してたな」
とこのCDを手にしたビギナーに対する地下業者の親切心が現れているのではあるまいか。
「トンク」「ジャック」は70年楽曲じゃないだろう、「スウィート・ヴァージニア」が「ワイルド」なのか、といった細かいことには目をつむるとして。
なにはともあれ、このブートレッグのポイントはシェリル・クロウが参加した、「リヴ・ウィズ・ミー」だと思います。
※「The Rolling Stones アイ・ゴー・ワイルド/ジャンピン・ジャック・フラッシュ」
1995年7月ごろ発売。
■収録曲
01. I Go Wild(94年7月新作曲)
02. The Worst(94年7月新作曲)
03. Sparks Will Fly(94年7月新作曲)
04. You Got Me Rocking(94年7月新作曲)
05. Out Of Tears(94年7月新作曲シングル・ヒット)
06. Tumbling Dice(独特なワイルドな魅力)
07. Sympathy For The Devil(ブルース調)
08. Satisfaction(65年代表曲)
09. Honky Tonk Women(70年)
10. Rocks Off(独特なワイルドな魅力)
11. Angie(珠玉のバラード)
12. It's Only Rock'n Roll(74年アルバムタイトル曲)
13. Miss You(ディスコ調)
14. Jumin' Jack Flash(70年ヒット曲)
15. Start Me Up(ギターが冴える)
16. Brown Sugar(南部調)
17. Sweet Virginia(独特なワイルドな魅力)
18. It's All Over Now(64年)
19. Live With Me(69年傑作)
20. Shattered(78年)※実際にはマイアミ公演では演奏されていない