駅 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
バンコクには時刻表のないバス停はいくらでもあっても、日常生活の中に「駅」が登場したのは、ここ数年。

2000年に高架鉄道が開通し、04年には地下鉄も開通して、日中の移動時間がずいぶんとラクになりました。
クルマを使ったらヘタすれば一時間以上かかってしまう距離も電車を使えば、「ミッドナイト・ランブラー」 のさいたまスーアリ・バージョンが終わる前に目的駅についてしまう。

「でも、ヒト駅移動で15バーツ(約54円)は、タイ庶民には大変なんじゃないの?」(おそらくイコール「タイらしくない」「時間におおらかな社会性が失われる」)

と言うタイ愛好者もいまだにおられますが、午前8時と午後6時に駅構内に王室賛歌が流れると、人々は一斉に直立不動。
その間、およそ20秒。

それは、「日本が失ったものがタイにはある」的な幻想妄想大きなお世話をじゅうぶんに超越した、タイならではの心温まる光景だと僕は思っています。

←と同時に、日本の「駅」を懐かしく想い出してしまう、竹内まりや「駅」