「レディ・ジェーン」(1966年)と村上龍「69」 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
レディジェーン
ヒゲをはやしているチャーリー「レディ・ジェーン」@マイ・スペース

ロンドン帰りの田舎モノの僕が「フェスティバル」の概念 を学んだのは、村上龍の自伝的学園小説「69」だった。

雑誌連載終了後の1987年に上梓された「69」は、1969年当時の九州の高校生どもの情熱を描いた抱腹絶倒の快作。
発売当初の書評などには、「ローリング・ストーンズが最高のシングルレコードを発売した1969年」といった見出しがなされていた記憶がある。

また、「69」には「レディ・ジェーン」というアダ名の大人チックな女子同級生が登場するのだけれど、そうしたネーミングは都市部地方部不問でおそらく日本全国のストーンズ少年たちの共通の実行思考だったのかも知れない。

たのきんトリオ全盛時代に、お気にいりの女の子を「ミッシェル」だとか「アンナ」だとかと称するビートルズ少年は軽音楽同好会やクラスの嘲笑の対象(今でいう軽度のイジメか)になるどころか、当の女子からもイヤがられていたけれど、「ジェーン」「ルビー」「アンジー」のネーミングを気色悪がる女子はいなかった。

まァ、それは、1980年代初頭の田舎の女子高生がストーンズのことを知らなかった、という単純明快な理由も考えられますが。

◆「レディ・ジェーン」収録アルバム

Aftermath


1966年4月発表。

■収録曲

01.Mother's Little Helper
02.Stupid Girl
03.Lady Jane
04.Under My Thumb
05.Doncha Bother Me
06.Going Home
07.Flight 505
08.High And Dry
09.Out Of Time
10.It's Not Easy
11.I Am Waiting
12.Take It Or Leave It
13.Think
14.What To Do


The Rolling Stones

Aftermath (Hybr)


フラワーズ(紙ジャケット仕様)


モア・ホット・ロックス+3(紙ジャケット仕様)


ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!(紙ジャケット仕様) (ライブテイク)


◆村上龍著「69」


村上 龍

新装版 69 Sixty nine


※成人後の続編

村上 龍
はじめての夜 二度目の夜 最後の夜

村上龍といえば、そのデビュー作「限りなく透明に近いブルー」のなかにストーンズのLPが登場したり、ストーンズの同名曲とは無縁ながら「コックサッ カー・ブルース」という小説を書いたり、ロングラン・エッセイ「すべての男は消耗品である」ではたびたびストーンズを取り上げたりしていますね。