大将ウォッチング | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
連続爆破事件とその余波で、混迷が続いているバンコク。
「爆弾」に関する通報は一日二万件を越えているらしく、イタズラ電話もあれば、明らかな不審物も発見されているとのこと。

4日には、一人の男性が爆弾を仕掛けた嫌疑で逮捕され、「自分はタクシン前政権を支持しており、クーデター政権に不満があった」と自供するも、肝心の爆弾の存在は公表されず。
体制側も反体制側も「やったのはアイツらだ」のドロ仕合を展開するだけで、「アイツら」の仕業を公示できる物的証拠は何もナシ。

大将

こうなってくると、「トクするのは誰か?」の落合信彦ばりの展開を待つまでもなく、真っ先に名前を挙げられてしまうのが、天下の元陸軍大将チャワリット・ヨンユット氏、75歳(写真)。

元国軍最高司令官にして総理大臣経験者のチャワリット氏は現在、タクシン不在中のタイ愛国党の後見人的立場を自負しているけれど、有識者の中には「カエルの野郎、相変わらず旨いことをいって、どうせ、タクシンの財産を横取りする腹づもりなんだろうよ」などとシニカルに見るムキもある。

さらには、「清廉軍人スラユットの不正蓄財疑惑」「崇高軍人ソンティの重婚疑惑」といったスキャンダルが流れると、「ソース? カエル印に決まっているだろう」と問答無用で決めつけられてしまう悲哀がチャワリット氏にはある。

そのチャワリット氏が3日のタクシン声明直後に記者会見を行い、「今から私が話すことを一語一句、正確に報道してほしい」と前置きしてから、「連続爆破は軍事政権の自作自演だ」と主張したけれど、タイ字紙も英字紙もニュースクリップバンコク週報 も一語一句までは報道しなかったようです。

テブラでやってきて、いきなり、「オレじゃないぞ!」と懇願されても報道のしようがないけれど、あることないことが大きくなってきて、さすがの大将も動揺狼狽をかくしきれないのだろうか...

「チャワリット氏が10年ぶりに返り咲く」なんていうシナリオは誰も期待していないのに。