直感とイマジネーション | ローリング・ストーンズ野郎の雑記

ぺっブリ


クーデター後、最初のウィークエンドのバンコクは、いたってノンビリ。


僕がここ数日ブログに書いた内容は、ラコスケさんの「日本沈没」カテゴリー や、みなみまさあきさんのブログ(日によって「アメ玉しゃぶらされてムチでひっぱ叩かれんなよ」のブログタイトルに変わる )の精神に部分的にかぶさるところが多い。


「日本沈没」には原作、1973年版映画を共通して、地殻変動を予見した学者が「科学者に大切なのはカンです」とか「直感とイマジネーションだ!」と言い放つ名シーンがある。

少々乱暴なモノ言いではあるけれど、学者や架空の人物でなくとも、自分の立場に責任をもつ人間であれば、業種職種公私問わず、「直感とイマジネーション」は不思議でもキレイゴトでもなんでもない日常のコダワリだと思う。


かといって、思っていることをありのままにクチにすると日常ではラッパ吹き呼ばわりされ、四方八方にトラックバックを送るとブログは炎上するものなので、僕はこっそりと(じゃないかも知れませんが)みなみさんのブログにコメントを残してみたりした。


が、今におよんでもヤフーを開けば、「6割が「国民の団結増した」=クーデター後-タイ世論調査」 などという活字が踊っている。

しかも、今度は前回より少ない、サンプル1,550人の「世論」ときた。


そんなものは「世論」「団結」「支持」なんかではなく、現時点では単に、反タクシン派の国民が「軍人さん、タクシンを追い出してくれて、ありがとう!コップン・マーク!マーク!」とバンザイしているだけ じゃないのか。

2001年1月に金満タクシン政権が誕生した時に一体全体どれだけの国民がバンザイの嵐に酔いしれていたことかを思い出すと、「革命団」を任ずる評議会が国王陛下の期待に応じることができずに無為無策を続ければ、「軍人さん、よくやった!」の人々の心がヒックリ返るのはミエミエなのだから、今はただ、ソンティ司令官が理想ある人物であることを期待するのみ。


また、初動時の「84%が支持」報道は時事通信によるものではないにしても、例えば、数週間前にバンコクにやってきたばかりで奥さんはまだ日本、バンコクには日本人の友人知人が少ない「海外ロングステイ」 予行演習組のオジチャンにしてみれば、「84%」から「6割」への減少にタダならぬ不安を覚えるらしい。


なのに、頼るべき数少ない日本人らに「大丈夫ですよ」「これがタイですよ」と片付けられてしまっては、不安はますます大きくなるばかりで、「ひとまず日本に帰ろう」と航空券を変更しようにも、満席便続きで立ち往生。

単なる観光ではなく、このオジチャンは財産の一部をかけてこれからバンコクに半移住しようとしているのだから、真剣になるのも当然。


そういう人の不安を和らげるのが、デスクワークを離れた僕の役目らしいんだけれど、このオジチャンが人生を終える時に「遺産は全部ギースさんに」と遺言してくれることは絶対にないだろうなあと思いながらも、 僕の見聞にくわえて、「タイ改革評が地方の政治活動禁止、兵士には笑顔を指示」 といったニュースも紹介してあげると、そこはや はり年の功なのだろうが、不安も落ち着くようだ。


記事署名者は最初から知っていたんだろうから、もう少し早い時点で「兵士には笑顔を指示」を流していれば、オジチャンもアセリくるうことはなかったのかな、と思う。

が、「知らないことだらけ」から解放されたリバウンドで「なんでも知ってる」に急成長されてしまうのも、却って、危なっかしくて困るんですけどね。


それと、ヤフーでは「装甲車前で結婚記念写真」 なんていうニュース写真も配信されていますが、重要な意味は何もない。

タイは、人間の肉体が著しく損傷した事故災害現場で無関係者が記念写真をためらわないオクニガラなので、僕は、「カーバ、ココに極まれり」とイチベツした。