【DVD・映画記】優作の幽鬼「ブラック・レイン」 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記

優作


アマゾンをウロウロしようと思っていたら、トップページにいきなり新装版DVD「ブラック・レイン」のお知らせが。

もう何度か観てる映画だけれど、「どんなもんかなあ」と思案中。


ブラック・レイン デジタル・リマスター版 ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション


劇場公開は1989年、平成元年。

松田優作の実際の遺作はフローレンス・ジョイナーの女優デビュー作のテレビドラマ「華麗なる追跡」。

映画の遺作はこの「ブラック・レイン」。


そういう付加価値をヌキにしても、優作演じるサトウの極悪非道ぶりは強烈極まりなく、ハリウッド進出中の健サンの存在を希薄なものとしていた。

マイケル・ダグラスも前年「危険な情事」の優柔不断男のイメージが強かったので、革ジャン姿でバイクを飛ばしても全然カッコよくなかった...


ストーリーそのものは、アメリカン活劇炸裂の分かりやすい内容。

劇中、富三郎親分がダグラス刑事を責めるように、「アメリカの原爆が日本を敗戦に追い込み、その黒い雨の中からサトウのような無軌道無慈悲なマフィアが生まれたんだ」ということで、タイトルも「ブラック・レイン」。


1988~89年といえば、アメリカ不況、日本活況。

欧米の市場経済ガクシャさんのあいだでは平気で「日本脅威論」が叫ばれていた時代だったので、そういうセリフも成り立ったのだと思います。


クライマックスが劇場公開版とはちがう、別のシナリオ版もあるそうですが、僕はスチールで見ただけ。


東京都知事立候補時の政見放送で「パワー・トゥ・ザ・ピープル」を延々と歌っていた内田裕也 、安岡力也といった優作仲間をはじめ、ガッツ石松、小野みゆき、今でも元気な神山繁も出演。

昨今の映画・テレビにほとんど出ずっぱりの名優國村隼の平成元年当時の存在感も、今となっては見どころのひとつ。


ブラック・レイン 劇場公開15周年記念ジャケット