【読書記】「白夜物語」五木寛之北欧小説集 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記

■<ムンク傑作強奪>3人に8年から4年の禁固刑(オスロ)(毎日新聞 5月4日21時42分更新)


ノルウェー・オスロの刑事裁判所は2日、04年8月に同国の画家ムンクの傑作「叫び」などを市立ムンク美術館から強奪し、強盗罪などに問われた6人のうち、3人に8年から4年の禁固刑を言い渡した。

うち2人には750万クローネ(約1億3,800万円)の賠償金をオスロ市に支払うよう命じた。

強奪の実行犯とされた1人と、盗品を保管したとされる2人の計3人は無罪だった。


盗まれた「叫び」と「マドンナ」は依然、行方不明のまま。

捜査当局は「作品が破棄されたとは考えにくい」と、捜索を続けている。 

【ロンドン山科武司】


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僕の中で、ムンクの作品と自動的にリンクしているのが、五木寛之氏著「白夜物語」。

「北欧小説集」と銘打たれているように、


・霧のカレリア

・夏の怖れ

・白夜のオルフェ

・ヴァイキングの祭り


と、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンを舞台にした4つの短編集で、ムンクの版画が効果的に挿入されていた。


三国三様のスカンジナビア諸国の因習を巧みに描きながらも、物語の中心はそれぞれの地で自己と葛藤する日本人。

僕のブログプロフィールにある「ノルウェー移住を夢に見ながら」は、明らかにこの小説集から派生した北欧への憧憬があります。


僕が持っているのは、父の本棚から抜き取った160円時代の角川文庫版。

高校の頃から何度も読み直してきて、実際に、短い期間の滞在だったとはいえ、ノルウェー、スウェーデンにまで持っていった一冊。

まだ11月だったけれど、オスロ、シエン、ストックホルム、ウプサラはすでに完全なウィンターシーズン。

タイみたいな年がら年中ホットな国も悪くはないけれど、「肌を刺すような」「耳を凍結させるような」外気は人間には必要なんじゃないかと思います。


とっくの昔にカバーはなくなり、文庫本体もヨレヨレなんだけど、読んでる頻度か高いからなのか、紙は黄ばんでないのが、不思議。

何年か前に表紙が絵画版「叫び」になった新装版を見かけたので、この際、買いなおしておこうかなと思ったら、なんと、今は絶版。


ネットで調べてみると、「霧のカレリア」「白夜のオルフェ」の2編が、「五木寛之ブックマガジン」に収録されている。


五木寛之ブックマガジン〈秋号〉


五木氏唯一の弟子にしてロック文豪の山川健一氏がこのブックマガジンに関係していることは知っていたので、興味はあった。

しかし、このボリュームにして500円は、どう考えたって安い。


1981年。

僕にとっては、当時のベストセラー「なんとなくクリスタル」よりも、10年以上前に書かれていた「風に吹かれて」「さらばモスクワ愚連隊」の方が抜群に面白かったので、「五木寛之ブックマガジン」の今後の発展を期待しています。