ミッドナイト・ランブラー! | ローリング・ストーンズ野郎の雑記

 

一緒に行ったのは、90年東京ドームを3回一緒に見に行った、当時33歳の友人。
と、その現在の奥様と僕の3人。


「ギース君の要望どおり、Sクラス最前列を新たに買ったヨ」ということは聞いていたけれど、会場内で唖然、絶句。
ステージの真横に位置したんでは、正面から見えねえじゃん!


しかし、それが、意外とベストポジションだった。
ゴルフに喩えれば、ピン横50センチの、もしかしてバーディーですかパット。


野球の塁間よりも短い距離に、軟体人間化したミックが何度も何度も煽りに来たよ。
ミニスカートにフィッシャーなストッキング姿で、しかもムチムチのリサ さんは一番遠いところにいたのは残念でしたが、「ダイスをころがせ」の時はキースもやって来て、お祈りしてた。
アンコールで再登場してきたボビー・キーズ に親指を突き出したら、おっかない顔をして親指を突き出し返してきたことにはビックリした。
顔はコワイけど、やっぱりイイ人なんですね。


順番が間違っているかも知れませんが、4月2日の演奏曲は20曲。
ギミシェルは残念でしたけれど、やっぱり、ランブラーが登場。
「ワイルドホース」は、イントロでキースが一瞬トチったのか、ミックがタイミングを崩す一幕も。


01.Jumping Jack Flash
02.It's Only Rock'n Roll
03.Let's Spend The Night Together
04.Oh No Not You Again
05.Sway
06.Wild Horses
07.Rain Fall Down
08.Midnight Rambler
09.Tumbling Dice
10.This Place Is Empty
11.Happy
12.Miss You
13.Rough Justice
14.Start Me Up
15.Honky Tonk Women
16.Sympathy For The Devil
17.Paint It Black
18.Brown Sugar
19.You Can't Always Get What You Want
20.Satisfaction


アーバンジャングル・イタリア公演以来、16年ぶり、9回目のストーンズ。
しかし、チケット確保の連絡を頂戴しても、今回、ストーンズを見ることができる実感は弱かった。


昨年11月はじめ、僕は若年性高血圧による多発性脳梗塞を患い、右半身がどうにも動かなくなった。
兆候、自覚症状はあったものの、年末年始にむけての放棄できない業務が相次いでいたので、出血寸前にまで悪化していた。
昨年11月、12月の僕のブログが投稿ゼロなのは、そのためです。


タイ語も忘れた。
家の人や医師、看護婦さんたちとは「指さし会話」の日々が続いた。
というより、あっち向いてホイごっこ状態。


ストーンズのアルバムリリース順の知識すらあやしくなった。
仕事のヘマはいくらでも取り戻せるけれど、体のヘマは未知の恐怖だった。
このまま廃人になってしまうのか、と情なくなった。


今年2月になってようやく、リハビリとトリケラトプスのような草食人生が実り始めたのか、血圧も安定し、マヒも軽減してきた。


しかし、そんなことはストーンズにはナンの関係もないこと。


舞台スクリーンの赤ベロが爆発して、キースがギターをかき鳴らした瞬間に、僕自身もどうでもよくなった。
ミックが「クロスファイア・ハリケーイン」と唄った時点で、コミあげてくるものも消失した。


「スウェイ」のあたりで、友人夫婦が何か口論していた。
僕より年少の奥さんが「疲れたらイスにすわるように言って」と僕のことを心配してくれていたみたいですが、友人は「そんな失礼なことを言うな。好きにさせとけ」と怒ったらしい。
バンコクを発つにあたっても、家の人や友人らから「ストーンズ見るために病気になったのか」と笑われたけれど、ストーンズ野郎としては、光栄の至り。


僕は、内面的、精神的なもの、人生の指針のようなものをストーンズに要求したことは一度もないんじゃないかな、と思う。
歌詞の内容なんて、笑っちゃうぐらい下品なものが多いし。


家族、友人の存在に次いで、何かしらの、理屈を超えて外せないモノは誰にでもあると思いますが、僕にとっては、ストーンズがソレだった。
いわゆる思春期の頃から、僕の部屋の中に普通に存在し続けているモノに、今さら理屈をつけることはできない。


だから、今回のストーンズ目撃は、完全復帰への確実なファーストステップだった、と個人的には大満足しているところです。
もちろん、ストーンズが終わる前に、僕自身が終わっては悲しいので、これからも、節制は続けますけどね。


サタニック・マジェスティーズ(紙ジャケット仕様)

帰りしなに買った、紙ジャケ盤。
「3D再現」がウルトラにチャチだったので、買ってしまいました。
コレ1枚しか買わなかったのに、3,000円以上購入特典のポスターも貰った。


ほかに、家の人と、ちかくノルウェーから帰ってくる白熊女のために、ピンク色のティーシャツも購入。

友人たちには、駅前で買ったシールをプレゼント予定。


★ローリングストーンズ伝説の目撃者たち★