首相の器 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記

PMT

写真(「バンコク週報」より転載)の男はタクシン・シナワット。

第31代タイ王国総理大臣にしてタイ憲政史上稀代の野心ムキ出しのワンマン政治家。

経歴は「ウィキペディア」 にそれなりに紹介されています。


その権勢欲は先進国の間では「タイのリー・クワンユー」「タイのマハティール」と嘲笑されはしても、「タイにタクシンあり」と評価されることはない。

それでも、「クーデターはタイの年中行事」と馬鹿にされていた政情をそれなりに安定させているタクシンの功績は評価されるべきかとは思う。


この男がここ数週間、バンコクのメディアを賑わせている。

詳細はオリジナル日本語メディア「クルンテープ・ジャーナル」 が粘着している。

先週末、10万人が集まったというタクシン政権打倒集会は日本のニュースでも紹介されていた。

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(時事通信社)


しかし、10万人の嫌タクシン国民を煽動するソンティ氏というのは、ベテランジャーナリストという能書きで知られているけれど、かつてはタクシンべったりのビジネスパートナー。

昨年まではナカヨシコヨシの間柄だった。

カネの分配をめぐって大モンチャクを起こし、仲違いでもしたのだろう、というのが物見遊山的見解。

「92年5月事件以来の最大の反政府運動」などと大騒ぎする性質のものじゃない。

さらにタイ的なのが、写真をみてもわかるように、集会に集まった10万人中おそらく9万人はピクニック気分。

こうしたピクニック連中がイチバン危険。

この人ゴミの中に誰かが爆竹数束でも投げ込んだりしたら、我先に逃げ場を求めて血の海と化していただろう。

ソンティさんがそういうことまで想定して、こういう集会を開いたとは、とうてい思えない。

天草四郎とか大塩平八郎とかの生涯本をタイ語に訳してもらってから、決起してもらいたい。


それにしても写真のタクシンさん。

渦中のド真ん中で、救いがたいチンピラ面。

サングラスを小粋なファッションだと思っている。

「タイはパッと見が勝負の世界だ」というのなら、自称「裏表のない政治家」「救国の士」も結局はポリティシャン・タイランドなんだと思います。