■真 | 藝蘭の部屋

■真





【真】7㎜角

仮名作品用の印。
依頼者がお持ちの印(小朴圃先生刻6㎜角)を模倣したもの。
字画を極端に簡略した字体が面白い。
朝陽字鑑精粋を捲ると古印の文字として収録されていました。



【真】7㎜角

仮名作品用の印。
金文体で作りました。


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【真】には【眞】という別体があります。


もともと篆書の時代までは【眞】の形であったものが、
隷書の時代には字画が整理されて【真】に変りました。





ところが唐の時代になると、

篆書を尊ぶ気運が増したのか、
敢えて篆書体を意識した形で【眞】と書く人たちが現れ、
いつしか、

説文解字の篆書体に基づく【眞】が

正統な書体として

扱われるようになったということです。

似たような「篆書返り」の例に

【来】→【來】などがあります。

書道字典を開く機会が有れば、
篆書・隷書・楷書の変遷をみて下さい。


このような「篆書返り」が見つかるかも。
d(・∀・)!


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