こんにちは、社会人です。

 

今回は↑の記事の続きとなりますので、ご覧になっていない方はぜひこちらもご覧いただければと思います。

 

 

【7. 真空ジェシカ】

真空ジェシカは安定の面白さでしたが、会場のウケなどから考えても思ったより点数が伸びていないように感じました。

個人的には650点前後あっても良いくらいの面白さだったので、非常に意外でした。

 

準決勝で同じネタを見た時は、決勝進出するかしないか微妙なラインだなと私は思ったのですが、ただそこはさすが真空ジェシカでした。

過去2年に比べると少し弱めに感じた(個人的な感想です)ネタを、修正してしっかり仕上げてきていました。

 

私が一番面白かったのは「映画泥棒が勝った」のくだりだったんですが、準決勝ではないボケだったんですよね。

それがあれだけ面白くて、かつウケもめちゃくちゃ良かったというのは、3年目の貫禄のようなものを感じます。

 

ただ本当に点数だけが伸びなかったのが不思議で、松本さんは本人も仰ってたように高得点をつけた一方、全体的な点数はそこまで高くなくという結果でした。

確かに爆発でなかった、というか今大会はほとんどの組がそうだったのですが、それを踏まえてももうちょっと高くても良かったような気がします。

 

来年の彼らは、ほとんど成し得たコンビがいない、特に2015年以降のM-1においては誰もやっていない4大会連続ストレート決勝(復活前から数えた際のハライチを除く)がかかっています。

今大会を見るまで、真空ジェシカはそこのハードルがオズワルドほど高くないというか、容易に超えてくるようなイメージを持っていたのですが、2023年で少しその印象は変わりました。

 

彼らでも苦しんでいるように見えた年だったので、来年、真骨頂が試されると思います。楽しみです。

 

 

【7. ダンビラムーチョ】

コアなお笑いファンが多い会場と、そうでない会場、その違いによる難しさが一番出ていたのがダンビラムーチョでした。

 

決勝進出者予想でも書いたんですけど、私はめちゃくちゃ面白かったんですよね。

会場のウケもものすごく良かったですし。

 

審査員の方が「最初1番全部歌うのが長い」と仰られたのに対して、ご本人は舞台裏で「それが面白いんだけどなぁ」と仰っていましたが、私もそこが面白いと思いながら準決勝を見ていました。

まぁ正直な話、これが決勝でもウケるのかと言われればわからないとしか言いようがなかったですが、でもあそこまで違うとは思ってませんでした。

 

やっぱりお笑いって不思議なもので、周りの人が笑っていると思わず自分も笑ってしまうんですよね。

そういった相乗効果が準決勝ではすごく表れていました。

そういう意味ではあのネタは、笑っている人が多いほど面白いネタだったと言えるかもしれません。まぁ極論どのネタもそうなんですけど。

 

まぁあとはその人たちのキャラクターが知られているかもやっぱり大きいですね。

M-1ファンにとってみればダンビラの歌を使ったネタは、それこそ昨年の敗者復活でもやったようにお馴染みというか、見慣れているものですが、初見だと全然印象は違うんだと思います。

 

色物ネタはその場の空気感でウケ具合が全く違ってしまうので、難しいですね。

 

 

【9. くらげ】

くらげがあそこまでウケないとは思ってもみませんでした。

準決勝では1、2を争うくらい好きなネタだったんですが、今大会は私が面白かったネタが悉く決勝では微妙な評価という結果でした。

 

「キャラクターがわからないから」と審査員のどなたかが仰っていましたが、個人的にその点に関しては、見た目的にそういったこと(口紅とかサンリオとか)に興味がなさそうというのは伝わる、と思ってたので、これでもダメなのかと思いました。

 

結局その観点になってしまうと、こういうネタが決勝に上がった時点で結果が振るわないのが確定してしまうようなもので、中々ご本人たちにとっても酷だなと思ってしまいました。

実際準決勝ではすごくウケてましたし、私も本当に面白かったです。

でもキャラクターが見えてこない、わからないで一蹴されてしまうと、じゃあこのネタで決勝に上げてしまったのが悪かったよね、みたいになってしまうので、個人的にあんまり審査上好きではない観点です。

 

もちろん好きではないだけで、審査項目として合理的なものだと思いますが。

私が渡辺さんだったら、アロハシャツで坊主のおじさんってだけで、そういうこと言いそうにない人だなって思ってくれよって思っちゃうでしょうね。

 

 

【10. モグライダー】

彼らもなんというか、非常に不憫でした。

練習すればするほど面白くなくなるからせずに挑んだら、練習不足と言われる。本当に難しい世界です。

ただ自主練もしてたみたいですし、本当にともしげさんからすると頭ぐちゃぐちゃになっちゃいますね。

 

確かに、2021年のような爆発力は、今大会のモグライダーにはなかったかもしれません。

それはやっぱり以前の大会と違って今のお二人の仕事量であったり、知名度であったり、舞台に立った数であったり、色々な要因が重なったことによるものだと思います。

 

ただ準決勝ではウケも抜群でしたし、私も非常に面白かったです。

だからやっぱりモグライダーのネタは、特に生物感が強いというか。本当にその日のコンディション次第で変わる、ギャンブルのようなものなのかもしれません。

 

決勝でのウケは確かにあまり強くなく、起きた笑いもすぐに引いてしまうようなものだったので、本来のポテンシャルを考えてももっとウケてないと厳しかったのかなという気がします。

 

最後の「緊張」を「カンチョー」と言ってしまう嘘のような言い間違い、あれがネタ中に出たら一発逆転も全然あり得ただけに、他のコンビ以上に難しいなと思いました。

 

 

ということで今回は以上です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。