稚内 ('01.9.15)
- 改築前の稚内駅舎と日本最北の線路(稚内)
- 宗谷本線・普通列車でのんびり旅(稚内→名寄)
- 最初のゲーセンは旭川(旭川)
10時48分。汽車はゆっくりと稚内駅を後にした。
次の南稚内で10人くらいの人が乗る。
※この当時はゲームセンターがどこにあるか、事前にネット等で調べることが難しく、現地の商店街などを探して見つけようとしていました。
南稚内駅周辺がけっこう栄えていることが後からわかり、「ゲーセンかゲームコーナーがあったかも」と思っていましたが、『ゲームセンターCX』で2006年に放送された企画「最北端ゲーム紀行」によると、本当に南稚内駅の近くに、「光速憧路」というゲーセンがあったらしいです。(DVD-BOX4に収録)
南稚内駅を離れると、いつのまにか窓の外には、家が1軒も見当たらなくなっていた。
稚内自体は、けっこう大きな街なのだが、市街地を離れると、ホントに見渡す限り、家もなければ道もないのだ。
田んぼすらない。
携帯電話も圏外になった。
抜海(ばっかい)
(南稚内↑)
次の抜海駅に停車。
南稚内からここまで、11分ノンストップ。
普通列車とは思えない。
抜海を過ぎると、牧場がところどころに現れた。
しかしすぐまた人工物が視界から消え、シラカバ林に。
兜沼(かぶとぬま)
(勇知(ゆうち)↑)
キャンプ場で知られる兜沼。駅は沼の岸に位置している。
ここから南は上サロベツ原野。
豊富(とよとみ)
(徳満(とくみつ)↑)
※徳満駅は、2021年に廃止されました。
サロベツ観光の拠点・豊富に、11時32分着。
サロベツ原生花園と豊富温泉の間に駅がある。
ここで、かなりのお客さんが降りた。
幌延(ほろのべ)
(<~下沼(しもぬま)~南下沼>↑)
※南下沼駅は、2006年に廃止されました。
豊富と幌延の間に、下沼、南下沼と、ふたつの駅があるのだが、この汽車は止まらない。
豊富から14分走って、幌延駅着11時46分。
ここで何と16分も停車する。が、とりたててすることもなし。
車内を見回してみる。気がつくと、お客は5人になっていた。
私も含めて、全員が旅行者風。しかも男ばっか。
もしここに女性の旅行者がいたら、数少ない旅人同士、話が弾むかもしれないなどと思っていた。
しかし、数少ないどころか女性は皆無で、悲しいかな男の旅行者は、想像した以上にいる。
車中で正午のサイレンを聞く。
12時2分、ようやく出発。
幌延から先は、天塩(てしお)川の流れに沿って走る。
はじめは見えたり隠れたりだった川も、やがて大きくなり、目立つようになる。
雄信内(おのっぷない)
(<~上幌延~南幌延~安牛(やすうし)>↑)
※上幌延駅と安牛駅は、2021年に廃止されました。
普通列車なのに、また3駅をすっとばし、
十数分走って雄信内という、知らなければ絶対読めない名前の駅に停車。
この駅で、特急スーパー宗谷とすれ違う。 ※キハ261系
旭川から3時間半で稚内に至る振り子特急。札幌からだと約5時間だ。
先ほど出てきた急行宗谷に替わって、2000年3月から登場。
大都市圏と道北を結んでいる。
12時21分、私の乗る普通列車も、雄信内から出発進行。
天塩中川(てしおなかがわ)
(<~糠南(ぬかなん)>~問寒別(といかんべつ)<~歌内(うたない)>↑)
※歌内駅は、2022年に廃止されました。
天塩中川で、地元の小学生か中学生くらいの女の子がふたり乗ってくる。
ひとりは次の佐久で降りた。
途中不覚にも寝てしまうが、目を覚ますたびに天塩川沿いの雄大な景色が車窓を彩る。
筬島(おさしま)
(~佐久↑)
筬島停車。駅名標を見ると、前の駅は佐久。
つまり私が寝ていた間、停車駅も通過駅もなかったことになる。
雄信内から問寒別まで9分。そこから天塩中川まで13分。
さらに佐久まで8分。佐久から筬島までは何と18分。
音威子府(おといねっぷ)
筬島から8分走って、音威子府駅に着く。ただいま午後1時17分。ここで5分停車。
音威子府はかつて天北線との乗り換え駅だった所だが、
1989年に天北線が廃止になってからは、宗谷本線のみが通っている。
依然乗客は6人。
※これも後から知りましたが、音威子府駅では、構内で売られていた黒いそばが有名だったようです。(2020年休業、2021年閉店)
咲来(さっくる)
沿線の建物横に、ひまわりが咲いていた。
咲来駅で女性がふたり乗る。
豊清水で下り普通列車とすれ違う。恩根内で女の子がひとり乗る。
紋穂内では男の子がひとり。
美深(びふか)
(<~天塩川温泉>~豊清水(とよしみず)~恩根内(おんねない)~紋穂内(もんぽない)<~初野(はつの)>↑)
※豊清水駅と紋穂内駅は2021年に廃止(豊清水駅は信号場となる)、恩根内駅と初野駅は2024年に廃止されました。
美深でひとり降りるが、かわりに5、6人乗ってきた。
これでようやく、旅行者より地元の人のほうが数が多くなった。
車窓の景色にも、そろそろ田んぼが現れ始める。
よく実っている。
空が少し晴れてきた。
智恵文(ちえぶん)
(<~南美深~智北(ちほく)>↑)
※南美深駅は2021年に廃止されました。
貨物列車の車掌車を改造した、智恵文のひまわり駅舎。
この後3駅を通過して、この列車の終点、名寄である。
名寄(なよろ)
(<~北星(ほくせい)~智東(ちとう)~日進(にっしん)>↑)
※北星駅は2021年、智東駅は2006年に廃止されました。
名寄駅着2時15分。
お客さんの多くは、22分発の「快速なよろ」旭川行きに乗り換える。
だが、その次に3時48分発の列車があるので、それまで名寄の町を歩いてみることにする。
駅前広場はこんな感じ。
名寄もかつては宗谷本線、名寄本線、深名(しんめい)線が分岐する乗り換え駅だった。
ゲーム路銀を増やすべく、ゲーセンなり、ゲームコーナーのありそうなデパートなりを探したものの、名寄の市街地はだだっ広くて、なかなか見つからない。
あ、あった!
……ハローマックが。
これが「ワンダースワンの旅」だったらなぁ。
※この年の前半まで、「ワンダースワンの旅」と題して、東京から仙台まで海沿いの町を回ってワンダースワンのゲームソフトを買うという企画をやっていました。
町をひと回りして、駅に戻ってきたのが3時15分。
まだ30分以上ある。
キオスクでサンドイッチとカルピスウォーター買って、昼ご飯に。
(「最初のゲーセンは旭川」に続く)
稚内・利尻・礼文 観光WEBサイト 道北観光連盟 なよろ観光まちづくり協会 JR北海道
※最近の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちら。
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