稚内 ('01.9.14)
ロープウェイ山麓駅の駅前にアーケード街があった! ゲーセン発見なるか?
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
- 2001年、最果ての地から(宗谷岬、稚内)
- 日本最短だった稚内公園ロープウェイ(稚内、ノシャップ岬)
- ロシア語表記がある商店街(稚内)
- 建て替えられる前の稚内駅舎と日本最北の線路(稚内)
一見どこにでもありそうな商店街だが、中に入って驚いた。
どっからどう見てもこれはロシア語である。
この商店街では、すべての店の名前に、ロシア語が併記されていたのだ。
そういえばさっき、稚内公園内の案内板でも、日本語の下に、英語とロシア語があった。
ちなみに上の写真には、稚内信金(WAKKANAI SINKIN)と書いてある。
ゲームショップのブルート(BURUTO)発見!
これがワンダースワンの旅だったらなぁ。
※この年の前半まで、「ワンダースワンの旅」と題して、東京から仙台まで海沿いの町を回ってワンダースワンのゲームソフトを買うという企画をやっていました。
店の名前をいろいろ見てると、ロシア語のアルファベットがある程度読めてくる。
Nを裏返した文字は「イ」の音を表し、Bは英語の「W」(ホントは「V」だが、Wのかわりに使われる)。
Hが英語の「N」というのは、確か『オリエント急行殺人事件』に出てきたはず。
あと、Rを裏返した文字は「ヤ」音である。
したがって「トイザらス」は「トイズヤウス」となり、河村隆一さんは「ヤーケー」となる。
おー、ジュリア。
※「トイズ」の「Y」は「ウ」になるし、ロシア語に「S」はないとかいう細かいツッコミはヤメテね。
結局商店街にゲーセンはなし。そろそろ日が暮れてきた。
すごくデカい人が歩いてきたなぁと思ってよく見ると、西洋人だった。
多分ロシアのかただろう。
考えてみれば稚内から見たら、札幌や旭川よりも、サハリンのほうがずっと近い。
稚泊航路も最近復活しているし、ここにいるとロシアという国が、すごく身近に感じられる。
国境の町はこうであってほしい。
※2001年時点での状況です。
荷物を取りにバスターミナルへ来ると、ちょうどテレビで武蔵丸-朝青龍戦をやっていた。
ロシア語のあふれる町で、アメリカ人とモンゴル人の相撲を見る。
国際色豊かである。
相撲は朝青龍が勝って、横綱武蔵丸が2敗目を喫した。
今日の宿、稚内全日空ホテルへ。
飛行機のチケットと一緒に、ホテルの予約もインターネットでできるんだから、便利になったもんだ。
さすが全日空、豪華なシティーホテルである。
ポーターさんのいるホテルに、自費で泊まったのは初めてだ。
ただ、こういう雰囲気のホテルに、ゲームコーナーはさすがにない。
部屋の窓から宗谷岬が見える。
フェリーの汽笛が聞こえる。
フェリーから車が続々出てくるのが見えた。
昼ご飯を食べていなかったので、少し早い(午後6時10分)けど1階のレストランで食事。
さっきのタクシーで、稚内のガイドブックをもらっていたのだが、その中に、ここの「タラコとウニとイカのスパゲティ」が載っていたのだ。
それプラス野菜サラダと、ハスカップを使ったシャーベットを注文。
スパゲティはウニとバターをベースにしたソースで、北海道らしい味。おいしい。
サラダもシャーベットも美味。
北海道出身の私にとっては、ハスカップの味が懐かしかった。
稚内全日空ホテルは、稚内港のそばにある。
港の北岸に延びる、北防波堤ドームへ行ってみた。
全長427メートル、高さ13.2メートルのこのアーチは、戦前あった稚内桟橋駅のホームの跡。
樺太へ向かう稚泊連絡船の乗り場へつながっていたそうだ。
ホテルに戻り、12階のバー・アストラルへ。
静かで落ちついた雰囲気。眺めもいい。
これで、“旅先でのちょっとした出会い”なんてものがあれば最高だったのだが、少々早い時間帯だったせいか、まだ客はいなかった。
ノンアルコールの、シャーリーテンプルというカクテルを飲む。
※稚内全日空ホテルは、2019年(平成31年)から、サフィールホテル稚内となって営業しています。
さて明日からいよいよ本格的に、日本縦断をスタートさせる。
しかし気になるのはゲーム路銀だ。
ゲーセンが見つからない限り、ゲーム路銀は増えていかない。
果たして北海道を出るまでに、赤字はなくなっているだろうか?
現在のゲーム路銀
-\3,290
(「建て替えられる前の稚内駅舎と日本最北の線路(稚内)」に続く)
※最近の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちら。
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