【観音寺：10】＜脱出ゲーム　香川県からの脱出＞保元の乱とゲーム条例（前編）

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観音寺（かんおんじ）

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崇徳天皇「保元の乱における信西一派の行動と、ゲーム規制条例を成立させたときの県強付会の行動はよく似ている」

「まず、情報のでっち上げだ。近衛天皇や鳥羽天皇が崩御したとき、信西もしくは関白の藤原忠通が噂を流した。
　天皇の崩御が、私と左大臣の藤原頼長の呪いによるもので、我々が後白河天皇に対して謀反を企てているという噂だ」

銀河総裁「うー、今の県強付会も、似たような情報のでっち上げを行なっじょる。というより、ゲーム害悪論自体が、でっち上げの積み重ねで成り立っておる」

「うー、そもそも20年前に、悪質タックル大学のモリアーキィ教授が提唱した『ゲーム脳』なる偽科学が、ゲームを悪者にするための、情報のでっち上げじゃった。
　これを、偽ジャーナリストたちと、自称教育評論家たちと、マスコミが広めた。
　香川県出身の医師・熨斗寅（ノシトラ）アムは、これを基にゲームの恐怖を煽る本を書いて大儲けし、大阪でクリニックを開業した」

「あー、最近では、国立亜久浜（アクハマ）医療アサイラムの、羽鳩植進人（ハバト・ウエシト）院長が、依存症の恐怖を大げさに煽っじょる。
　羽鳩院長は、日本を含む複数の国とともに、例の“誰”という名の蛇に、執拗なロビー活動を仕掛けた。
　その結果あの蛇は、さしたるエビデンスもないのに、『ゲーム障害』の存在を認めたんじゃ。
　あの蛇の部下の1人は、科学的な根拠とかデータとかやなしに、政治的な圧力によって、依存症の項目に『テレビゲーム』が加えられたと語っじょる」

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銀河総裁「あー、一方、県強付会会長のキタ持一発は、モリアーキィ教授の『ゲーム脳』を、10年前に初めて知って、全く鵜呑みにしおった。『ゲーム脳』は、20年前にマスコミで話題となり、その後忘れ去られていたのじゃが。
　権力者が偽科学を信じ込むことがいかに危険なことか。うー、これ以降県強付会は、条例によるテレビゲームの規制を目指すようになったんじゃ」

「うー、県強付会は、是尾根ファミリーのヘル新聞と結託して、テレビゲームを悪者だと決めつけるネガティブキャンペーンを大々的に展開した」

崇徳天皇「まさに私と藤原頼長が、『上皇左府同心して軍を発し国家を傾け奉らんと欲す』なる噂を広められた如くだ」

銀河総裁「うー、既に誰かから聞いたと思うが、県強付会自らも、条例に賛成するパブリックコメントを、1000通以上も捏造しおったが」

「あー、要するに、ゲーム害悪論を唱える連中は、大なり小なり、情報のでっち上げを行なっとるんじゃ」

「うー、そして偽科学にはようあることじゃが、ゲーム害悪論を唱える連中は、別の人物が唱える疑わしいゲーム害悪論を引用し、これを自らのゲーム害悪論の裏付けにしちょる。
　例えば、県強付会が条例制定の議論にあたって、有識者として県議会に呼んだのは、亜久浜アサイラムの羽鳩院長と、大阪熨斗寅クリニックのアム院長だけだったようじゃ」

「あー、ヘル新聞のゲームバッシングキャンペーンにも、亜久浜の院長が深くかかわっじょる。
　ヘル新聞に限らず、現在マスコミでゲーム害悪論を唱える記事が出るときには、ほぼこの亜久浜の院長が取材を受け、コメントを出しじょるが」

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