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屋島
正解! 巻き物に記されていた「スズメ電波ソウメン」だ。
ゲーム機の後ろの壁にあるくぼみに、何かがせり上がってきた。
優勝カップだ。
「TVゲームクイズ チャンピオン 2000」と書いてある。昔の人気テレビ番組で、優勝者に贈られたものだ。
カップの中は、番組のキャラクターが刻まれたメダルで満たされている。「ご自由にお取りください」と書かれた紙が貼られているので、何枚か持っていこう。
ちなみに、この番組の司会者の1人が香川県出身だったが、西暦2000年にテレビゲームを取り上げたこの回から、産休に入ったため出演しておらず、海外出身の歌手が代役を務めていた。
したがって厳密にいえば、このカップと香川県との繋がりは薄い。
この番組で優勝することは大きなステータスとなり、優勝者の中には、後にその分野の専門家として有名になった人も多い(魚、ラーメン、カレー、パチンコ、フードファイトなど)。
2000年のテレビゲームの回では、事前に「(当時の)最新のゲームから出題される」という情報が参加者たちに伝えられていた。ある参加者は、ゲームライターやゲームクリエイターとして活躍するために是が非でも優勝したいと願い、自腹で何本もゲームソフトを買って予習した。
だが、この時代のゲームにはプレイ時間が非常に長いものが多く(オープニングだけで30分を超えるものもあった)、長時間を費やした割に、ほとんど予習にならなかった。しかも運の悪いことに、買ったゲームのほとんどが、クイズの問題として取り上げられなかった。
結局、彼は早々に敗退。以後かろうじて本を出したりゲームを作ったりはしているが、いまだ鳴かず飛ばずである。
(※翌年の大会では、古いゲームに関する問題もある程度出題されたのだが、そのうち3問は、問題制作スタッフに加わった彼が考えたもの)
優勝したのは某ゲーム専門誌の編集者。職場で最新ゲームに触れられるし情報も得られる立場だったので、ほかの参加者に比べてかなり有利だったはずだ。
しかしその優勝者も運が悪かった。そのゲーム専門誌が、オンエア直後に休刊となってしまったのだ。彼はゲームと無関係の雑誌編集部に異動したそうで、(魚選手権で優勝した青年や、カレー選手権で優勝した芸人のように)この番組の優勝者というステータスを活かすことが全くできなかった。
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※この作品はフィクションです。実在する人物・場所・団体等とは関係ありません。
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定数 15 立候補者 17
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周りの人に知ってもらいたいこと
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