※このページは、『脱出ゲーム 香川県からの脱出』の途中のページです。ゲームを最初から始めたいときは、「【脱出ゲーム 香川県からの脱出】タイトルページ」へ進んで下さい。
東かがわ
vi
ゲイムマン「ちょっとすみません。その芸能事務所には、僕の大好きな女性タレントさんも所属してるんです!」
「彼女はいろんなジャンルに精通していて、しかもトークが上手い。運動能力も高い。
まるで、小野小町と巴御前の、長所を併せ持ったような凄い人なんです」
「なのに最近は、この事務所でいわば“飼い殺し”状態で……。
通販番組で、通り一遍のリアクションをさせられるだけならまだしも、手当たり次第にベンチャー企業を紹介するサイトのインタビュアーとして、玉石混交、時には明らかに胡散臭い会社を、絶賛するような仕事をさせられて……」
「何年か前に、あおり運転で社会問題になった会社社長と、プロ野球で“代打の神様”として活躍した選手との、ツーショット写真が出てきて話題になりましたが、あれはそのサイトのインタビュアーとして、“代打の神様”が取材を行なったときの写真です。
あれがその女性タレントじゃなくてホッとしましたが、そういう仕事を何年も続けていると、いつかこういう災難は彼女の身にも降りかかるかもしれません」
「通販番組も、その手のサイトも、今までのさまざまな仕事で本人の名前と実績が広く知られているからこそ、できる仕事じゃないですか。
でもそういう仕事しかしていないと、知名度もタレントランクもどんどん下がっていくので、いつしかそういう仕事にすら呼ばれなくなるのは火を見るより明らか。
代わりはいくらでもいるんです。実際、その通販番組のMCを長年務めていた振付師も突然いなくなりましたし、当初はサブMC格だった彼女自身も、タレントランクが落ちていくにつれて、後から入った芸人や女優や元アイドルや元アスリートにポジションを奪われ、今やいつ消えてもおかしくない状況です」
「かつて才能ある小野小町だった推しが、落ちぶれて、卒塔婆小町に成り果てるのを見るのはつらいです」
「女性タレントさんにしても、偽科学の記者にしても、所属事務所のスタンスに問題があるんですよ。
その人が今まで何をしてきたか、これから何ができるかを事務所の人がまともに評価せず、ただ『枯れ木も山の賑わい』、惰性で契約し続けてるだけだから、こうなるんじゃないですかね?」
「何だこいつは? ここで今そんな話をしたって仕方ないじゃろ」
「香川県にもゲーム条例にも関係のない話をするんじゃない。帰った、帰った」
ゲイムマンは、つまみ出された。
「あの男は何の実績もないまま、ただ馬齢を重ねただけの未勝利馬みたいなもんじゃが。天皇賞に紛れ込もうとするなど、がいにおもっしょないこっちゃ。
あんな奴とは、口きかん」
君も喫茶店から出よう。【東かがわ:2】へ進む。
※この作品はフィクションです。実在する人物・場所・団体等とは関係ありません。
東かがわ市選挙区
定数 2 立候補者 2 (無投票当選)
ゲーム規制条例に
賛成議員 1 反対議員 0 中立議員 1
よろしければこちらもお読み下さい(ゲイムマン(府元晶・竹谷新)による解説)
「ゲーム脳」とは何か? ~「日本人として非常に恥ずかしい」
(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)『テレビゲームのちょっといいおはなし・3』より)
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周りの人に知ってもらいたいこと
(「高齢者と同居しています」「基礎疾患を持っています」等)
幸福追求権(日本国憲法第13条)
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